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SDエンター Research Memo(1):収益拡大策は順調に進捗中

注目トピックス 日本株

SDエンターテイメント<4650>は北海道地盤の、ゲーム、ボウリング、映画など総合娯楽施設やフィットネスジムを全国で展開する企業。2014年1月に健康コーポレーション<2928>グループ入りして以来、事業構造改革を進め、現在は2021年3月期に売上高150億円の達成を目指して収益拡大策に取り組んでいる。

同社が進める収益拡大策に関し、2016年3月期第2四半期においていくつかの注目すべき進捗が見られた。GAME事業では新たに遠隔操作型クレーンゲーム事業を開始することが発表された。フィットネス事業では「TSS」と呼ぶ独自のサポートシステムによって、会員継続率などKPI向上へとつなげる道筋が確立しつつある。新プログラム「FIVE」と同時並行でこうした施策が行われることで、成長エンジンとしてのフィットネス事業がより骨太なビジネスへと進化していくことが期待される。

それらにもまして2016年3月期第2四半期の大きな変化はボウリング事業だ。同社はボウリング教室(LTB)を開催して中高年層を昼間時間帯に呼び込み、固定客層の底上げに向けて地道に活動を続けてきたが、それがここにきて結実した。業界全体は市場縮小が続くなか、同社は9月、10月と2ヶ月連続で前年同期比15%増の売上高を達成した。集客増の結果、利益面でも第2四半期は黒字に転換した。下期に入っても好調が続いており、ボウリング事業の底打ち反転について同社は自信を深めている。

2016年3月期第2四半期決算は、ほぼ同社の想定どおりで推移した。計画に対して若干未達ではあったが本質的な問題というよりも、連結のタイミングのずれ等のテクニカルな要因が原因だった。通期ベースでは、ボウリングやシネマなどの事業の好調持続やフィットネス事業やGAME事業の巻き返しで、期初計画の達成は十分可能であると弊社では考えている。2017年3月期についても、2016年3月期下期の流れが持続すれば、売上高は100億円を上回ってくるとの試算は十分可能だとみている。

■Check Point
・2020年度への成長戦略、売上高2倍を目指す
・通期業績はフィットネス事業やボウリング事業の動向に注目
・2016年3月期は実質増配、株主優待もさらに充実

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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