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インテリックス Research Memo(6):売上高、当期純利益ともに前期比2ケタ増の見通し

注目トピックス 日本株
■決算動向

(3) 2016年5月期の業績見通し

インテリックス<8940>の2016年5月期の業績は売上高が前期比38.4%増の38,420百万円、営業利益が同66.2%増の1,755百万円、経常利益が同91.7%増の1,429百万円、当期純利益が同90.3%増の943百万円と2ケタ増収増益となる見通し。上期が期初計画を上回ったこと受けて通期業績についても上方修正を行っている。ただ、上期業績の増額分だけを上積みした格好となっており、下期だけで見るとほぼ期初計画どおりとなる。

売上高の内訳を見ると、主力のリノヴェックスマンションは販売件数が前期比23.0%増の1,435件、売上高が同31.3%増の32,302百万円、平均販売価格は同6.8%増の22.5百万円を見込んでいる。首都圏の販売件数は競争激化を背景に前期並みの水準にとどまるとみており、地方店での拡大が引き続きけん引役となる。下期の販売件数は778件と上期の657件からさらに拡大するとみているが、上期の仕入件数が739件と大きく伸びていることもあり、達成の可能性は十分あると言えよう。また、同事業の粗利益率は12.5%、事業期間は114日とそれぞれ前期並みの水準を見込んでいる。

その他不動産の物件販売に関しては、前期比143.7%増の4,281百万円となる見通し。下期は売却が確定している不動産物件の売上げを見込んでいるほか、2016年4月末に竣工予定の新築分譲マンション「リーシャル横濱元町」(地下1階地上8階建て)のレジデンス部分(23戸、約800百万円)のうち、半分の400百万円を計画に織り込んでいる。ただ、同分譲マンションは元町商店街で初の分譲マンションとなり、人気スポットでもあるだけに早期完売となる可能性もある(販売開始は1月22日)。また、同マンションでは店舗・事務所などのテナント部分(地下1階〜地上3階)をアセットシェアリング商品として販売する予定となっている。販売額としては約800百万円を見込んでいるが、募集から販売まで一定の期間を要するため、売上げの計上時期は2017年5月期となる見通しだ。このため、下期についてはアセットシェアリング事業での販売予定はない。

その他収入については、リノベーション内装工事請負の拡大等によって前期比57.4%増の1,186百万円を見込んでいる。リノベーションマンションの市場が拡大するにつれ、参入業者も増加傾向にあるが、リノベーション施工のノウハウを持つ業者は少なく、業界トップの実績を持つ同社に依頼するケースも増えている。同社では自社物件の施工を優先しつつ、施工能力を拡大しながら他社物件や個人からの需要を取り込み、同事業を拡大していく方針で、今期の売上高は前期比80.4%増の10億円を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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