ヒマラヤ Research Memo(4):通期業績見通しは増収増益を据え置き、EC市場対応を本格的に開始
[16/02/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■今後の見通し
(1) 2016年8月期の連結業績見通し
ヒマラヤ<7514>の2016年8月期の連結業績は、売上高が前期比5.4%増の76,300百万円、営業利益が同8.6%増の2,560百万円、経常利益が同6.4%増の2,620百万円、当期純利益が同12.7%増の1,400百万円と期初計画を据え置いている。
商品別売上高で見ると、一般スポーツ用品はサッカー、野球関連用品などが前期比横ばいにとどまるものの、ランニング、テニス関連用品の伸びで前期比5.8%増を見込んでいる。また、ゴルフ関連用品はウェアや雑貨関連を中心に前期比5.5%増収を、アウトドア用品はタウンユース向けの拡大により、同5.1%増収をそれぞれ見込んでいる。
また、年々拡大するEC市場への対応も今期より本格的に開始している。2015年11月より自社サイトにてECサイトを本格稼働させたほか、12月には沖縄県特化型ECストアを「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」に出店した。EC経由の売上比率は全体の数%程度とまだ軽微なものの、売上高は年々拡大傾向にあり、今後も売上増に貢献するものと予想される。
売上総利益率については、適時適量仕入の推進と精度の向上とプロパー販売力の強化を継続していくことで、前期比0.3ポイント上昇の38.4%を見込んでいる。プロパー販売力の強化では対象品目を前期からさらに増やしていく予定となっている。
販管費率に関しては前期比0.2ポイント上昇するが、人件費率の上昇が主因となっている。プロパー販売力の強化を進めていくに当たって、店頭での接客に関わる予算を保守的に見積もっていることが要因だ。
また、業績が低迷しているB&Dについては、競争力の強化を進めていく。高い専門知識を持った販売スタッフによる接客や、地域ニーズに合わせた店舗ごとの商品の品ぞろえ、Pontaカード会員データを活用した個店別の販促施策を実施することで集客力を高め、売上高の拡大を図っていく。
足元の状況について見ると、12月の同社の売上高は前年同月比で10.6%減と計画を下回って推移した。高気温が続いたことで、季節商材やウィンタースポーツ用品全般の売上げが低調だったことが主因だ。ただ、2016年1月中旬以降は気温も低下し、市場環境も改善に向かいつつある。また、一般スポーツ商品については適時適量仕入による在庫コントロールにより、値下げ販売の影響を極力抑えているほか、春物商品の滑り出しも順調に立ち上がっている。低迷が続いているサッカー用品についても、12月に投入したスパイクの新商品が好調に推移するなど、プロパー販売力の強化を進めてきた効果も出ており、通期業績計画の達成に向けた今後の巻き返しが期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(1) 2016年8月期の連結業績見通し
ヒマラヤ<7514>の2016年8月期の連結業績は、売上高が前期比5.4%増の76,300百万円、営業利益が同8.6%増の2,560百万円、経常利益が同6.4%増の2,620百万円、当期純利益が同12.7%増の1,400百万円と期初計画を据え置いている。
商品別売上高で見ると、一般スポーツ用品はサッカー、野球関連用品などが前期比横ばいにとどまるものの、ランニング、テニス関連用品の伸びで前期比5.8%増を見込んでいる。また、ゴルフ関連用品はウェアや雑貨関連を中心に前期比5.5%増収を、アウトドア用品はタウンユース向けの拡大により、同5.1%増収をそれぞれ見込んでいる。
また、年々拡大するEC市場への対応も今期より本格的に開始している。2015年11月より自社サイトにてECサイトを本格稼働させたほか、12月には沖縄県特化型ECストアを「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」に出店した。EC経由の売上比率は全体の数%程度とまだ軽微なものの、売上高は年々拡大傾向にあり、今後も売上増に貢献するものと予想される。
売上総利益率については、適時適量仕入の推進と精度の向上とプロパー販売力の強化を継続していくことで、前期比0.3ポイント上昇の38.4%を見込んでいる。プロパー販売力の強化では対象品目を前期からさらに増やしていく予定となっている。
販管費率に関しては前期比0.2ポイント上昇するが、人件費率の上昇が主因となっている。プロパー販売力の強化を進めていくに当たって、店頭での接客に関わる予算を保守的に見積もっていることが要因だ。
また、業績が低迷しているB&Dについては、競争力の強化を進めていく。高い専門知識を持った販売スタッフによる接客や、地域ニーズに合わせた店舗ごとの商品の品ぞろえ、Pontaカード会員データを活用した個店別の販促施策を実施することで集客力を高め、売上高の拡大を図っていく。
足元の状況について見ると、12月の同社の売上高は前年同月比で10.6%減と計画を下回って推移した。高気温が続いたことで、季節商材やウィンタースポーツ用品全般の売上げが低調だったことが主因だ。ただ、2016年1月中旬以降は気温も低下し、市場環境も改善に向かいつつある。また、一般スポーツ商品については適時適量仕入による在庫コントロールにより、値下げ販売の影響を極力抑えているほか、春物商品の滑り出しも順調に立ち上がっている。低迷が続いているサッカー用品についても、12月に投入したスパイクの新商品が好調に推移するなど、プロパー販売力の強化を進めてきた効果も出ており、通期業績計画の達成に向けた今後の巻き返しが期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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