テックファーム Research Memo(1):Fintech、IoT、ロボット領域に注力、下期からの収益拡大に期待
[16/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
テックファームホールディングス<3625>は、モバイル関連のアプリケーションソフトやWebサイトの開発を行うテックファーム(株)を中心に、米カジノ向け電子決済事業のPrism Solutions Inc.(以下、Prism)、2015年3月に子会社化した自動車アフターマーケット向け業務支援システムの(株)EBEを傘下に置く持株会社となる。
2月10日付で発表された2016年6月期第2四半期累計(2015年7月−12月)の連結業績は、売上高が前年同期比18.7%増の2,267百万円、営業損失が71百万円(前年同期は9百万円の利益)となった。売上高は2015年3月より子会社化したEBEの寄与により増収となったが、テックファームの売上げが減少したほか、開発体制強化に伴うシステム導入への投資があったことが減益要因となった。売上高の減少要因は、既存顧客のプロジェクトが一段落したことに加えて、前期に発生した不採算プロジェクトの収束を優先し、前第4四半期に受注活動をストップしていたことが影響した。
2016年6月期業績予想は、売上高が5,000百万円、営業利益が150百万円と期初計画を据え置いている。自動車アフターマーケット向け業務支援システムが順調であるほか、ソフトウェア受託開発事業の回復を見込んでいる。弊社では今期業績については第2四半期までの進捗率が低いことから下振れの可能性があると見ているが、今後注力するFintech、IoT、ロボット領域での受注拡大が期待できること、EBEの業績拡大基調が続くことから、収益トレンドとしては今上期を底に下期以降は拡大に転じ、2017年6月期は収益回復が鮮明化すると見ている。
注目の米国カジノ向け電子決済サービス事業に関しては、フィールドテストの開始時期が当初想定よりも遅れている。これを受けて本サービスの開始も、2017年6月期以降となりそうで、まずは規制が緩いネバダ州以外のカジノで実績を積んだうえで、ラスベガスでの導入を目指していくこととなる。
■Check Point
・第2四半期は売上高・売上総利益は過去最高だが不採算プロジェクト対策費用が増加
・通期は受注拡大を進め、売上高50億円、営業利益1.5億円の達成を見込む
・2016年6月期の配当は前期並みの3円を予想
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
2月10日付で発表された2016年6月期第2四半期累計(2015年7月−12月)の連結業績は、売上高が前年同期比18.7%増の2,267百万円、営業損失が71百万円(前年同期は9百万円の利益)となった。売上高は2015年3月より子会社化したEBEの寄与により増収となったが、テックファームの売上げが減少したほか、開発体制強化に伴うシステム導入への投資があったことが減益要因となった。売上高の減少要因は、既存顧客のプロジェクトが一段落したことに加えて、前期に発生した不採算プロジェクトの収束を優先し、前第4四半期に受注活動をストップしていたことが影響した。
2016年6月期業績予想は、売上高が5,000百万円、営業利益が150百万円と期初計画を据え置いている。自動車アフターマーケット向け業務支援システムが順調であるほか、ソフトウェア受託開発事業の回復を見込んでいる。弊社では今期業績については第2四半期までの進捗率が低いことから下振れの可能性があると見ているが、今後注力するFintech、IoT、ロボット領域での受注拡大が期待できること、EBEの業績拡大基調が続くことから、収益トレンドとしては今上期を底に下期以降は拡大に転じ、2017年6月期は収益回復が鮮明化すると見ている。
注目の米国カジノ向け電子決済サービス事業に関しては、フィールドテストの開始時期が当初想定よりも遅れている。これを受けて本サービスの開始も、2017年6月期以降となりそうで、まずは規制が緩いネバダ州以外のカジノで実績を積んだうえで、ラスベガスでの導入を目指していくこととなる。
■Check Point
・第2四半期は売上高・売上総利益は過去最高だが不採算プロジェクト対策費用が増加
・通期は受注拡大を進め、売上高50億円、営業利益1.5億円の達成を見込む
・2016年6月期の配当は前期並みの3円を予想
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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