【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家キムさん:上場市場と事業内容で計るIPOの人気
[16/04/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家キムさん(ブログ「IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記」の著者)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2016年3月31日12時 に執筆
IPO投資を行う前に知っていた方が良い事があります。
長年IPO投資を続けている方には解り切った事ですが、上場する企業の市場区分や上場規模、また何を行っている企業なのか?という事が関係してきます。
掘り下げていくと、株主構成やベンチャーキャピタル、ストックオプションなども関係がありますが、別の機会にまとめたいと思います。
【IPO投資でまず気を付けるべき事】
1.どの市場に上場するのか
2.何をやっている企業なのか
3.売上や利益の状況は
4.公開株式はどの程度あるのか
5.上場により吸収する金額はいくらなのか
上記が解るようになると投資をしてよい企業なのか、投資を行い初値利益が見込める企業なのかが解ってきます。
まず上場する市場ですが、東証マザーズ上場が1番人気になります。続いて東証ジャスダック上場です。基本的に地方市場に上場をするIPOには買いが入らず魅力が相対的に薄れます。
東証1部に上場する企業の場合は公開価格前後の初値を付ける事が多く、東証2部上場の場合には公開価格を割れる事もしばしば起こります。
狙い目は東証マザーズや東証ジャスダックという事です!
市場区分が解れば次に事業の内容や利益を見ていきます。
日本取引所(JPX)の新規上場会社情報ページ等から自分で探し出せるようになればベストですが、それは面倒なので我々IPO投資家がブログで日々情報発信をしているページを利用してください。時短になります!
人気の事業と言えば、ビックデータ、IoTやクラウドを活用している企業が挙げられます。またソーシャルゲームやインターネットを活用した収益構造を作っている企業にも人気があります。その他にも時期により話題の事業が人気となり、最近では待機児童問題で注目を集めたLITALICO<6187>、グローバルグループ<6189>、チエル<3933>などの初値が良かったです。売上や利益に関してはどの程度伸びているのかを確認できれば良いと思います。
公開株式については、公募株数と売出株数の合計を確認し50万株程度であれば市場からの吸収は可能だと思います。そこで気を付けたいのは吸収金額(株式市場からの資金調達額)です。マザーズやジャスダック上場の参考数値は10億円程度であればかなりの人気化が予想されます。しかし20億円規模になると荷もたれ感が否めなくなり、しっかりと精査しながら投資を行わなければいけません(この辺りが一番の駆け引きとなります)
とはいえ狙ったIPOを必ず手に入れられる訳ではなく、各々の判断が必要不可欠となります。グローバルグループ<6189>では吸収金額が約41.5億円もあり吸収しきれないと判断しましたが、公開価格2000円に対し初値は3200円(騰落率+60%)の大快挙となっています!
今更ですが当選確率が高い事が予想されただけに悔やまれる案件です。
解ると簡単ですが、IPO初心者の方はすべて同じ感覚で投資をされる方も多いので少し勉強をするともっと楽しくなります。
私のブログではIPO以外に株主優待や日々の生活なども少し書いているのでお時間があれば立ち寄って頂きたいものです。
公募増資につても別のブログでまとめています。
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執筆者名:キムさん
ブログ名:IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記
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