ミロク情報 Research Memo(7):ROAは同業他社と比べると高水準
[16/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■株価バリュエーション比較と株主還元策
(1)株価バリュエーション比較
ミロク情報サービス<9928>の株価バリュエーションについて、ERPシステムベンダーのほか、財務・会計システムを提供する同業他社11社で比較した。同社の株価は2015年末の水準から約40%上昇し、現在は1,300円前後で推移している。同期間における日経平均株価が11%の下落、同業他社11社の単純平均が約8%の下落となっているのに対して、大きくアウトパフォームしている。
これは元々、バリュエーション面で割安感が大きかったことに加えて、業績面で過去最高業績を更新するなど順調に拡大していること、フィンテックや事業再生分野など新規事業への取り組みによる成長期待が高まったことなども要因として考えられる。
6月1日時点での株価指標を同業他社平均と比較してみると、予想PERは12社平均の19倍に対して17倍と若干割安となっており、PBRについては逆に2.2倍の平均に対して3.1倍の評価となっている。また、予想ROEは12社平均の11.5%に対して17.5%と高水準になっている。
同社の業績が過去最高益を更新中であり、今後も持続的な成長が見込まれること、投資指標として重要指標に位置付けられるROEの水準が高水準を維持していること、新規事業の展開による成長ポテンシャルが期待できることなどから、今後も注目されるものと弊社では考えている。
(2)株主還元策
同社は株主還元として、配当に関しては長期的に安定した利益還元を維持することを基本的な方針としている。2016年3期の1株当たり配当金は、業績が過去最高業績を更新したことから前期比2.0円増配の17.0円とし、2017年3月期についても同3.0円増配の20.0円と連続増配を予定している。また、自己株式取得についても適時実施している。2016年3月期においては、合計で113万株、900百万円の自己株式を取得した。配当性向に関しては今期予想で25.7%の水準となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
(1)株価バリュエーション比較
ミロク情報サービス<9928>の株価バリュエーションについて、ERPシステムベンダーのほか、財務・会計システムを提供する同業他社11社で比較した。同社の株価は2015年末の水準から約40%上昇し、現在は1,300円前後で推移している。同期間における日経平均株価が11%の下落、同業他社11社の単純平均が約8%の下落となっているのに対して、大きくアウトパフォームしている。
これは元々、バリュエーション面で割安感が大きかったことに加えて、業績面で過去最高業績を更新するなど順調に拡大していること、フィンテックや事業再生分野など新規事業への取り組みによる成長期待が高まったことなども要因として考えられる。
6月1日時点での株価指標を同業他社平均と比較してみると、予想PERは12社平均の19倍に対して17倍と若干割安となっており、PBRについては逆に2.2倍の平均に対して3.1倍の評価となっている。また、予想ROEは12社平均の11.5%に対して17.5%と高水準になっている。
同社の業績が過去最高益を更新中であり、今後も持続的な成長が見込まれること、投資指標として重要指標に位置付けられるROEの水準が高水準を維持していること、新規事業の展開による成長ポテンシャルが期待できることなどから、今後も注目されるものと弊社では考えている。
(2)株主還元策
同社は株主還元として、配当に関しては長期的に安定した利益還元を維持することを基本的な方針としている。2016年3期の1株当たり配当金は、業績が過去最高業績を更新したことから前期比2.0円増配の17.0円とし、2017年3月期についても同3.0円増配の20.0円と連続増配を予定している。また、自己株式取得についても適時実施している。2016年3月期においては、合計で113万株、900百万円の自己株式を取得した。配当性向に関しては今期予想で25.7%の水準となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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