タカショー Research Memo(5):「エバーアートウッド」関連商品や屋外ライト、景観建材が好調に推移
[16/06/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算概要
(2) 2017年1月期第1四半期決算の概要
タカショー<7590>の2017年1月期第1四半期の連結業績は、売上高が前期比1.4%減の4,833百万円、営業利益が同12.4%減の224百万円、経常利益が同82.2%減の31百万円、純損失が6百万円(前期は116百万円の利益)と低調な滑り出しとなった。同社単体の業績は好調であったものの、海外子会社の出遅れが連結業績の足を引っ張る要因となったほか、円高に伴う外貨建資産に対する為替差損(営業外費用206百万円)の計上により純損失に陥った。
売上高は、注力する商品群である「エバーアートウッド」関連商品や屋外ライト(ローボルトライト)、景観建材(コントラクト)がそれぞれ好調であったことからプロユース向けが順調に拡大した。一方、ホームユース向けも堅調に推移したものの、海外子会社(タカショーヨーロッパ及びベジトラグ)がヨーロッパの異常気象の影響などにより落ち込んだ。また、円高に伴う換算レートによる影響も海外子会社の減収要因となったようだ。
損益面でも、販管費が若干減少したものの、海外子会社の減収に伴う損益悪化等により営業減益となり、営業利益率も4.6%(前期は5.2%)に低下した。
財務状態については、国内での売上増加に伴う売上債権や現預金の増加により総資産が前期末比4.6%増の17,522百万円に拡大した一方、自己資本は純損失の計上や為替換算の影響等により前期末比5.8%減の6,936百万円に縮小したことから自己資本比率は39.6%(前期末は43.9%)に低下した。ただ、流動比率は127.3%の高い水準にあり財務の健全性は引き続き確保されている。
販売ルート別(単体)及び主力商品別(連結)の業績は以下のとおりである。
プロユース向けは前年同期比で約17%増と順調に拡大した。2014年4月の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減からの持ち直しにより新設住宅着工数が増加するなかで、主力の「エバーアートウッド」関連商品が好調に推移した。また、コントタクト分野向けの景観建材「エバーアートボード」シリーズも前年同期比で約8%増と着実に伸びている。加えて、和風住宅の減少などから縮小傾向にあった人工強化竹垣についても、一部の商品において価格改訂(値下げ)の効果や10年保証の導入等によりプラスに転じているようだ。
また、もう1つの主力商品である屋外ライト商品も前年同期比で約19%増と伸長した。特に、プロユース向けに取り扱う同社独自の「ローボルトライト」がマイスター制度の効果(認定者の拡大)等により前年同期比で約28%増と大きく伸びている。
ホームユース向けは前年同期比でほぼ横ばいであった。デッキ関連商品並びにソーラーライト関連商品の販売が新商品の投入により増加したものの、取引先の在庫調整等の影響で木製品関連商品の販売が減少した。
一方、海外展開については、ヨーロッパの異常気象(春の立ち上がりの遅れ等)の影響やその他地域における得意先の発注時期の遅れ等により低迷した。特に、タカショーヨーロッパ(ドイツ)及びベジトラグ(英国)は前年同期比で30%程度落ち込んだようだ(円高に伴う換算レートによる影響を含む)。ただ、2015年2月に設立したベジトラグUSA(米国)は順調に立ち上がっており、まだ小規模ながら計画を大きく上回るペースで伸びているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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(2) 2017年1月期第1四半期決算の概要
タカショー<7590>の2017年1月期第1四半期の連結業績は、売上高が前期比1.4%減の4,833百万円、営業利益が同12.4%減の224百万円、経常利益が同82.2%減の31百万円、純損失が6百万円(前期は116百万円の利益)と低調な滑り出しとなった。同社単体の業績は好調であったものの、海外子会社の出遅れが連結業績の足を引っ張る要因となったほか、円高に伴う外貨建資産に対する為替差損(営業外費用206百万円)の計上により純損失に陥った。
売上高は、注力する商品群である「エバーアートウッド」関連商品や屋外ライト(ローボルトライト)、景観建材(コントラクト)がそれぞれ好調であったことからプロユース向けが順調に拡大した。一方、ホームユース向けも堅調に推移したものの、海外子会社(タカショーヨーロッパ及びベジトラグ)がヨーロッパの異常気象の影響などにより落ち込んだ。また、円高に伴う換算レートによる影響も海外子会社の減収要因となったようだ。
損益面でも、販管費が若干減少したものの、海外子会社の減収に伴う損益悪化等により営業減益となり、営業利益率も4.6%(前期は5.2%)に低下した。
財務状態については、国内での売上増加に伴う売上債権や現預金の増加により総資産が前期末比4.6%増の17,522百万円に拡大した一方、自己資本は純損失の計上や為替換算の影響等により前期末比5.8%減の6,936百万円に縮小したことから自己資本比率は39.6%(前期末は43.9%)に低下した。ただ、流動比率は127.3%の高い水準にあり財務の健全性は引き続き確保されている。
販売ルート別(単体)及び主力商品別(連結)の業績は以下のとおりである。
プロユース向けは前年同期比で約17%増と順調に拡大した。2014年4月の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減からの持ち直しにより新設住宅着工数が増加するなかで、主力の「エバーアートウッド」関連商品が好調に推移した。また、コントタクト分野向けの景観建材「エバーアートボード」シリーズも前年同期比で約8%増と着実に伸びている。加えて、和風住宅の減少などから縮小傾向にあった人工強化竹垣についても、一部の商品において価格改訂(値下げ)の効果や10年保証の導入等によりプラスに転じているようだ。
また、もう1つの主力商品である屋外ライト商品も前年同期比で約19%増と伸長した。特に、プロユース向けに取り扱う同社独自の「ローボルトライト」がマイスター制度の効果(認定者の拡大)等により前年同期比で約28%増と大きく伸びている。
ホームユース向けは前年同期比でほぼ横ばいであった。デッキ関連商品並びにソーラーライト関連商品の販売が新商品の投入により増加したものの、取引先の在庫調整等の影響で木製品関連商品の販売が減少した。
一方、海外展開については、ヨーロッパの異常気象(春の立ち上がりの遅れ等)の影響やその他地域における得意先の発注時期の遅れ等により低迷した。特に、タカショーヨーロッパ(ドイツ)及びベジトラグ(英国)は前年同期比で30%程度落ち込んだようだ(円高に伴う換算レートによる影響を含む)。ただ、2015年2月に設立したベジトラグUSA(米国)は順調に立ち上がっており、まだ小規模ながら計画を大きく上回るペースで伸びているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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