芙蓉リース Research Memo(4):売上高拡大には営業資産の積み上げが必要
[16/07/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
(1)業績を見るポイント
芙蓉総合リース<8424>の売上高は、約85%を占めるリース料収入のほか、割賦販売による収入や営業貸付による受取利息などによって構成されている。売上高は基本的には「営業資産残高」に伴って増減することから、売上高の拡大のためには「契約実行高」を増やし、「営業資産」を積み上げることが必要となる。ただ、主力のリース料収入については、売買取引に準じた会計処理となっており、リース物件の価格部分が含まれていることに注意が必要である。したがって、金融としての本来の業績の伸びを判断するためには、売上高からリース物件の取得原価を除いた「差引利益」の動きを見るのが妥当である。なお、「差引利益」は、「営業資産残高」と「資産粗利率」の掛け算となるため両方の動きによって影響を受ける。
一方、本業における収益性を判断するためには、「差引利益」から「資金原価(資金調達コスト)」のほか、「人件費及び物件費」や「貸倒関連費用(戻入れ益を含む)」※などを除いた「経常利益」の動きをみるのが最も合理的であると考えられる。
※貸倒引当金繰入額(販管費)と貸倒引当金戻入益(営業外収益)をネットしたもの。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<HN>
(1)業績を見るポイント
芙蓉総合リース<8424>の売上高は、約85%を占めるリース料収入のほか、割賦販売による収入や営業貸付による受取利息などによって構成されている。売上高は基本的には「営業資産残高」に伴って増減することから、売上高の拡大のためには「契約実行高」を増やし、「営業資産」を積み上げることが必要となる。ただ、主力のリース料収入については、売買取引に準じた会計処理となっており、リース物件の価格部分が含まれていることに注意が必要である。したがって、金融としての本来の業績の伸びを判断するためには、売上高からリース物件の取得原価を除いた「差引利益」の動きを見るのが妥当である。なお、「差引利益」は、「営業資産残高」と「資産粗利率」の掛け算となるため両方の動きによって影響を受ける。
一方、本業における収益性を判断するためには、「差引利益」から「資金原価(資金調達コスト)」のほか、「人件費及び物件費」や「貸倒関連費用(戻入れ益を含む)」※などを除いた「経常利益」の動きをみるのが最も合理的であると考えられる。
※貸倒引当金繰入額(販管費)と貸倒引当金戻入益(営業外収益)をネットしたもの。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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