リアルワールド Research Memo(5):売上高が前年同期比39.8%増、四半期純利益は同562.3%増
[16/07/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
(2) 2016年9月期上期決算の概要
リアルワールド<3691>の2016年9月期上期の業績は、売上高が前年同期比39.8%増の2,243百万円、営業利益が同72.9%増の102百万円、経常利益が同77.8%増の104百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同562.3%増の48百万円と大幅な増収増益となった。四半期業績でみても過去最高の売上高を更新しており、足元の業績は順調に拡大していると言える。
売上高は、クラウドメディアサービスが会員数の伸びなどにより堅調に推移する一方、前期に連結化したマークアイが期初から寄与(3ヶ月分の上乗せ)したことや「CROWDビジネスパック」の貢献などによりクラウドソーシングサービスが大きく伸長した。
損益面では、原価率が若干上昇するとともに、マークアイの連結化に伴う費用の増加(3ヶ月分の上乗せ)やシステム構築に関わる先行費用、「ライフマイル」統合に伴う一時的な費用の発生などにより販管費が増加したものの、増収により吸収したことで増益を確保し、営業利益率も4.6%(前年同期は3.7%)に改善した。
一方、財務面では、現預金の増加等により総資産が拡大する一方、自己資本は企業結合に関する会計基準の適用により減少したことから、自己資本比率は32.4%(前期末は36.3%)に低下した。
(3) 2016年9月期の業績予想
2016年9月期の業績予想について同社は、期初予想を据え置いており、売上高を前期比13.2%増の4,200百万円、営業利益を同37.4%増の200百万円、経常利益を同42.7%増の200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同93.6%増の100百万円と2ケタの増収増益を見込んでおり、実現すれば8期連続の増収となる。また、総会員数1,000万人への到達を目指している。
売上高では、クラウドメディアサービスがスマートデバイスの強化や「ポイント利息」付与サービスの導入などによる会員数の伸びに伴って堅調に推移する一方、クラウドソーシングサービスがマークアイの連結効果のほか、これまでの取り組み(提携戦略や法人営業体制の強化、ビジネスパックの貢献等)の効果により大きく伸長する想定となっている。
また、損益面でも、先行投資の一巡や増収による固定費の吸収等により増益を確保し、営業利益率も4.8%(前期は3.9%)に改善する見通しである。
弊社では、上期実績が通期予想に対して、売上高で53.4%、営業利益で51.5%の進捗となっていることや足元の状況から判断して同社の業績予想の達成は十分に可能であるとみている。むしろ、マークアイの連結効果が一巡した第2四半期においても前年同期比で順調に伸びていることや、第3四半期以降も「CROWDビジネスパック」の貢献や「ポイント利息」付与サービスの導入など、様々な施策の効果による上乗せが期待できることから業績が上振れる可能性にも注意する必要がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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(2) 2016年9月期上期決算の概要
リアルワールド<3691>の2016年9月期上期の業績は、売上高が前年同期比39.8%増の2,243百万円、営業利益が同72.9%増の102百万円、経常利益が同77.8%増の104百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同562.3%増の48百万円と大幅な増収増益となった。四半期業績でみても過去最高の売上高を更新しており、足元の業績は順調に拡大していると言える。
売上高は、クラウドメディアサービスが会員数の伸びなどにより堅調に推移する一方、前期に連結化したマークアイが期初から寄与(3ヶ月分の上乗せ)したことや「CROWDビジネスパック」の貢献などによりクラウドソーシングサービスが大きく伸長した。
損益面では、原価率が若干上昇するとともに、マークアイの連結化に伴う費用の増加(3ヶ月分の上乗せ)やシステム構築に関わる先行費用、「ライフマイル」統合に伴う一時的な費用の発生などにより販管費が増加したものの、増収により吸収したことで増益を確保し、営業利益率も4.6%(前年同期は3.7%)に改善した。
一方、財務面では、現預金の増加等により総資産が拡大する一方、自己資本は企業結合に関する会計基準の適用により減少したことから、自己資本比率は32.4%(前期末は36.3%)に低下した。
(3) 2016年9月期の業績予想
2016年9月期の業績予想について同社は、期初予想を据え置いており、売上高を前期比13.2%増の4,200百万円、営業利益を同37.4%増の200百万円、経常利益を同42.7%増の200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同93.6%増の100百万円と2ケタの増収増益を見込んでおり、実現すれば8期連続の増収となる。また、総会員数1,000万人への到達を目指している。
売上高では、クラウドメディアサービスがスマートデバイスの強化や「ポイント利息」付与サービスの導入などによる会員数の伸びに伴って堅調に推移する一方、クラウドソーシングサービスがマークアイの連結効果のほか、これまでの取り組み(提携戦略や法人営業体制の強化、ビジネスパックの貢献等)の効果により大きく伸長する想定となっている。
また、損益面でも、先行投資の一巡や増収による固定費の吸収等により増益を確保し、営業利益率も4.8%(前期は3.9%)に改善する見通しである。
弊社では、上期実績が通期予想に対して、売上高で53.4%、営業利益で51.5%の進捗となっていることや足元の状況から判断して同社の業績予想の達成は十分に可能であるとみている。むしろ、マークアイの連結効果が一巡した第2四半期においても前年同期比で順調に伸びていることや、第3四半期以降も「CROWDビジネスパック」の貢献や「ポイント利息」付与サービスの導入など、様々な施策の効果による上乗せが期待できることから業績が上振れる可能性にも注意する必要がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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