エイジア Research Memo(2):主力事業のクラウドサービスの売り上げが年々上昇
[16/07/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
エイジア<2352>の事業セグメントは、電子メール配信システムのライセンス販売、クラウドサービスなどが含まれるアプリケーション事業と、ソフトウェアの受託開発及び子会社のFUCAの事業(Web制作、メルマガ代行サービス、マーケティングコンサルティングなど)が含まれるサービスソリューション事業とに分かれている。2016年3月期のセグメント別構成比で見ると、アプリケーション事業が売上高の84.1%、セグメント利益の98.5%を占め主力事業となっている。
アプリケーション事業では、電子メール配信システム「WEBCAS」シリーズの開発・販売及びサービスの提供を行っている。電子メール配信システムとしての処理能力は業界でもトップクラスで、毎時300万通以上の高速配信が可能となっている。顧客層は大企業から中小企業まで幅広い業種で採用されており、導入社数は大企業を中心に2,500社を超えている。特に、販促ツールとして電子メール配信システムに高い性能が要求される通信販売業界では、売上高上位5社のうち4社が同社の顧客となるなど、システムの性能、信頼性では業界でも抜きん出た存在となっている。
「WEBCAS」シリーズとしては現在、基幹商品となる「WEBCAS e-mail」(約6割を占める)を中心に、アンケートシステムや顧客管理システムなど複数のサービスを提供している。また、販売形態としては、クラウドサービス契約とパッケージ導入版(ライセンス販売)とがある。また、クラウドサービスには標準機能のみのサービスを提供するASP型※1と、顧客ニーズに合わせて機能拡張が可能なSaaS型※2の2つのタイプを提供している。ASP型は比較的規模が小さく、導入費用を低く抑えたいライトユーザー向け、SaaS型は規模の大きいヘビーユーザー向け(配信リスト数が数万件以上)のサービスとなる。また、パッケージ導入版は、自社でサーバーなどの設備を保有し、セキュリティ対策を含めて管理・運用を行う顧客向けのサービスとなる。
※1 ASP型:Application service providerの略。アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客にサービスとして提供する事業者を指す。利用者はインターネットを経由し、遠隔地からASPのサーバーにアクセスすることで、そのサーバー内に格納されたアプリケーションソフトの機能をサービスの形で利用する。
※2 SaaS型:Software as a Serviceの略。必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたアプリケーションソフト、もしくはその提供形態のこと。利用者はインターネット経由し、遠隔地からSaaSのサーバーにアクセスし、必要な機能を利用する。
ここ数年は初期コストを抑えることができ、手軽に導入できるクラウドサービスに対する需要が旺盛で、アプリケーション事業に占めるクラウドサービスの売上比率は、2016年3月期で68.5%と5年前の41.6%から年々上昇している。
また、収益性に関して見ればクラウドサービスの売上総利益率は80%強とパッケージ導入版の70%台と比較して高くなっている。クラウドサービスの売上比率が上昇することで、継続的な売上収入が見込めるだけでなく、収益性の向上にも寄与していると言える。なお、パッケージ導入版に関しても、セキュリティ面を重視する金融業界などを中心に一定の需要が継続してある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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エイジア<2352>の事業セグメントは、電子メール配信システムのライセンス販売、クラウドサービスなどが含まれるアプリケーション事業と、ソフトウェアの受託開発及び子会社のFUCAの事業(Web制作、メルマガ代行サービス、マーケティングコンサルティングなど)が含まれるサービスソリューション事業とに分かれている。2016年3月期のセグメント別構成比で見ると、アプリケーション事業が売上高の84.1%、セグメント利益の98.5%を占め主力事業となっている。
アプリケーション事業では、電子メール配信システム「WEBCAS」シリーズの開発・販売及びサービスの提供を行っている。電子メール配信システムとしての処理能力は業界でもトップクラスで、毎時300万通以上の高速配信が可能となっている。顧客層は大企業から中小企業まで幅広い業種で採用されており、導入社数は大企業を中心に2,500社を超えている。特に、販促ツールとして電子メール配信システムに高い性能が要求される通信販売業界では、売上高上位5社のうち4社が同社の顧客となるなど、システムの性能、信頼性では業界でも抜きん出た存在となっている。
「WEBCAS」シリーズとしては現在、基幹商品となる「WEBCAS e-mail」(約6割を占める)を中心に、アンケートシステムや顧客管理システムなど複数のサービスを提供している。また、販売形態としては、クラウドサービス契約とパッケージ導入版(ライセンス販売)とがある。また、クラウドサービスには標準機能のみのサービスを提供するASP型※1と、顧客ニーズに合わせて機能拡張が可能なSaaS型※2の2つのタイプを提供している。ASP型は比較的規模が小さく、導入費用を低く抑えたいライトユーザー向け、SaaS型は規模の大きいヘビーユーザー向け(配信リスト数が数万件以上)のサービスとなる。また、パッケージ導入版は、自社でサーバーなどの設備を保有し、セキュリティ対策を含めて管理・運用を行う顧客向けのサービスとなる。
※1 ASP型:Application service providerの略。アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客にサービスとして提供する事業者を指す。利用者はインターネットを経由し、遠隔地からASPのサーバーにアクセスすることで、そのサーバー内に格納されたアプリケーションソフトの機能をサービスの形で利用する。
※2 SaaS型:Software as a Serviceの略。必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたアプリケーションソフト、もしくはその提供形態のこと。利用者はインターネット経由し、遠隔地からSaaSのサーバーにアクセスし、必要な機能を利用する。
ここ数年は初期コストを抑えることができ、手軽に導入できるクラウドサービスに対する需要が旺盛で、アプリケーション事業に占めるクラウドサービスの売上比率は、2016年3月期で68.5%と5年前の41.6%から年々上昇している。
また、収益性に関して見ればクラウドサービスの売上総利益率は80%強とパッケージ導入版の70%台と比較して高くなっている。クラウドサービスの売上比率が上昇することで、継続的な売上収入が見込めるだけでなく、収益性の向上にも寄与していると言える。なお、パッケージ導入版に関しても、セキュリティ面を重視する金融業界などを中心に一定の需要が継続してある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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