リプロセル Research Memo(2):再生医療分野でのグローバル展開に向けた事業基盤を固める
[16/08/12]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■会社概要
(1)会社沿革
リプロセル<4978>は世界的な幹細胞研究の権威である京都大学・中辻憲夫(なかつじのりお)教授と東京大学・中内啓光(なかうちひろみつ)教授が創業に携わったバイオベンチャーで、2003年に設立された。当初はES細胞※の培養技術に関して国内トップの知見を持つ中辻教授の研究室で使用していた培養液や凍結保存液などの研究試薬を他の大学、研究機関に販売することから事業をスタートし、事業領域を拡大するために2006年から臨床検査受託事業を開始した。
※ES細胞(Embryonic stem cells:胚性幹細胞)…動物の発生初期段階である胚盤胞期の胚の一部に属する内部細胞塊より作られる細胞で、生体外にて理論上すべての組織に分化する分化多能性を保ちつつ、ほぼ無限に増殖させることができる。
2007年に京都大学の山中伸弥(やまなかしんや)教授が世界初のヒトiPS細胞※の作製に成功したことで、ヒトiPS細胞が一躍脚光を浴び、同社も2009年に世界で初めてヒトiPS細胞由来心筋細胞の製造販売を開始した。2013年にはJASDAQ市場に株式を上場し、事業資金を獲得。グローバルでの事業展開を進めるため、欧米のバイオベンチャー4社を相次いで子会社化し、研究試薬から創薬支援事業まで事業領域を拡大し、将来的な目標である再生医療分野でのグローバル展開に向けた事業基盤を確立している。
※iPS細胞(Induced pluripotent stem cells:人工多能性幹細胞)…体細胞へ数種類の遺伝子を導入することにより、多様な細胞に分化できる分化多能性と、無限増殖能を持たせた細胞。
また、2014年には新生銀行<8303>の子会社である新生企業投資(株)と共同でベンチャーキャピタルファンド「Cell Innovation Partners, L.P.」を立ち上げ、同ファンドに出資する子会社RCパートナーズ(株)を設立している。同ファンドの規模は10億円程度で、国内外のヒトiPS細胞・再生医療関連のバイオベンチャーへの事業資金を提供すると同時に、同社のヒトiPS細胞・再生医療分野の事業強化を図っていくことを目的としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
(1)会社沿革
リプロセル<4978>は世界的な幹細胞研究の権威である京都大学・中辻憲夫(なかつじのりお)教授と東京大学・中内啓光(なかうちひろみつ)教授が創業に携わったバイオベンチャーで、2003年に設立された。当初はES細胞※の培養技術に関して国内トップの知見を持つ中辻教授の研究室で使用していた培養液や凍結保存液などの研究試薬を他の大学、研究機関に販売することから事業をスタートし、事業領域を拡大するために2006年から臨床検査受託事業を開始した。
※ES細胞(Embryonic stem cells:胚性幹細胞)…動物の発生初期段階である胚盤胞期の胚の一部に属する内部細胞塊より作られる細胞で、生体外にて理論上すべての組織に分化する分化多能性を保ちつつ、ほぼ無限に増殖させることができる。
2007年に京都大学の山中伸弥(やまなかしんや)教授が世界初のヒトiPS細胞※の作製に成功したことで、ヒトiPS細胞が一躍脚光を浴び、同社も2009年に世界で初めてヒトiPS細胞由来心筋細胞の製造販売を開始した。2013年にはJASDAQ市場に株式を上場し、事業資金を獲得。グローバルでの事業展開を進めるため、欧米のバイオベンチャー4社を相次いで子会社化し、研究試薬から創薬支援事業まで事業領域を拡大し、将来的な目標である再生医療分野でのグローバル展開に向けた事業基盤を確立している。
※iPS細胞(Induced pluripotent stem cells:人工多能性幹細胞)…体細胞へ数種類の遺伝子を導入することにより、多様な細胞に分化できる分化多能性と、無限増殖能を持たせた細胞。
また、2014年には新生銀行<8303>の子会社である新生企業投資(株)と共同でベンチャーキャピタルファンド「Cell Innovation Partners, L.P.」を立ち上げ、同ファンドに出資する子会社RCパートナーズ(株)を設立している。同ファンドの規模は10億円程度で、国内外のヒトiPS細胞・再生医療関連のバイオベンチャーへの事業資金を提供すると同時に、同社のヒトiPS細胞・再生医療分野の事業強化を図っていくことを目的としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>