注目銘柄ダイジェスト(前場):日立、小野薬品、ルネサスなど
[16/08/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ルネサスエレク<6723>:568円(前日比-27円)
大幅続落。米インターシル買収が伝わった昨日は、自動運転などで需要が広がる車載用半導体分野の拡大期待が先行して、買い先行となったものの、資金負担増を背景に伸び悩む展開となっていた。本日も、買収プレミアムの大きさ、のれん償却による当面の利益かさ上げが限定的と見られることなどを弱材料視する動きが優勢に。
小野薬品<4528>:3030円(前日比+210.5円)
大幅続伸。年内にも「オプジーボ」を血液がんの一種で保険適用を受けて販売することを明らかにしたと伝わっている。これで年度内にも4つのがん治療に使われることになる。米プリストルの試験結果が嫌気されて、足元では過度な期待後退から下げ幅を広げる場面も見られていたが、あらためて「オプジーボ」がけん引役となっての業績拡大を期待する動きにも。
日清食品<2897>:5980円(前日比+300円)
大幅反発。2月の急落時に大きく開けたマドを埋める格好になっている。JPモルガン証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」に、一気に2段階格上げしている。海外事業の第1四半期業績モメンタムはポジティブ・サプライズと指摘、意外感とトップライン成長の継続性をテーマに推奨としている。本日はディフェンシブ優位な地合いも支援となっている。
日立製<6501>:480.4円(前日比-14.5円)
売り先行。UBS証券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げしている。目標株価は900円から500円にまで引き下げ。従来想定比で安定的な増益幅は小さいうえ、南アフリカ案件の損失は想定以上に大きくなると判断しているもよう。期待されていた国内従業員削減、Lumada 導入による業績改善、 M&A などに関しても、大きな寄与はしばらく期待しにくいと指摘。
nms<2162>:407円(前日比+80円)
ストップ高。20年3月期までに海外売上高を前期の390億円から8割増やし、700億円にする方針だと一部メディアで報じられている。連結売上高に占める割合は現在の6割強から7割に高まるもよう。人手不足の中国などで人材派遣・請負を伸ばすほか、複合機向け電源の受託製造も拡大するという。業績拡大への期待が改めて高まっているようだ。
ガーラ<4777>:334円(前日比+63円)
大幅反発。8月18日より韓国PlayWorks Corporationの開発したスマートフォンゲームアプリ「Arcane」英語版(iOS)を英語圏へ配信しているが、カナダにて「App store」の8月22日付「ロールプレイングゲーム(RPG)」無料部門で1位を獲得したと発表している。「Arcane」はPCオンラインゲーム「Arcane Heart Web」を題材にスマートフォン及びタブレット向けに開発されたリアルタイムMMORPGゲームアプリ。
テラスカイ<3915>:5550円(前日比+705円)
ストップ高。北海道札幌市にウイン・コンサルと共同で新会社「キットアライブ」を設立すると発表している。出資比率はテラスカイが85%、ウイン・コンサルが10%、役員が5%。北海道でSalesforceを中心としたクラウド・コンサルティングやクラウド・インテグレーションを提供する。同社株価は5月9日に上場来高値14995円(株式分割考慮後)を付けてから調整が続いていただけに、見直しのきっかけともなっているようだ。
チエル<3933>:2948円(前日比+336円)
大幅続伸。1株につき2株の割合で株式分割を実施すると発表している。基準日は9月30日。投資単位の金額を引き下げることで、株式の流動性向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。株価は足元でやや動意薄の展開が続いていたが、本日は株式分割を材料視した物色が向かい、取引時間中としては6月15日以来約2ヶ月ぶりに25日線を上回っている。
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