ケネディクス Research Memo(10):通期は期初予想を据え置く
[16/09/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
(5)2016年12月期の業績予想
2016年12月期の業績予想についてケネディクス<4321>は、期初予想を据え置いており、営業収益を前期比13.1%減の22,600百万円、営業利益を同8.1%減の9,300百万円、経常利益を同10.7%増の10,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同2.0%増の10,000百万円と見込んでいる。第2四半期実績が通期予想に対して高い進捗率となったものの、前述のとおり、物件売却の前倒しによるものであり、年間を通じては期初予想の水準に収束すると判断しているようだ。
営業利益及びベース利益は、これまで拡大基調であったREIT向けビジネスが巡航速度に落ち着くことから一旦減益となる予想となっているが、総合的な収益力を示す純利益については、支払金利の削減や過去投資案件の処分損(特別損失)が解消することから増益を確保する見通しであり、引き続き好調な決算が継続するものと捉えるのが妥当であろう。
弊社では、前期までの業績の伸びと比べると、やや固めの業績予想との見方もできるが、外部要因(不動産市況の先行きにやや不透明感があること)及び内部要因(REIT向けビジネスの一巡等)を勘案すると合理的な水準であり、十分に達成可能であると判断している。ただ、好調な不動産市況のもと、売却価格が想定を上回ることで業績が上振れる可能性にも注意が必要である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<HN>
(5)2016年12月期の業績予想
2016年12月期の業績予想についてケネディクス<4321>は、期初予想を据え置いており、営業収益を前期比13.1%減の22,600百万円、営業利益を同8.1%減の9,300百万円、経常利益を同10.7%増の10,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同2.0%増の10,000百万円と見込んでいる。第2四半期実績が通期予想に対して高い進捗率となったものの、前述のとおり、物件売却の前倒しによるものであり、年間を通じては期初予想の水準に収束すると判断しているようだ。
営業利益及びベース利益は、これまで拡大基調であったREIT向けビジネスが巡航速度に落ち着くことから一旦減益となる予想となっているが、総合的な収益力を示す純利益については、支払金利の削減や過去投資案件の処分損(特別損失)が解消することから増益を確保する見通しであり、引き続き好調な決算が継続するものと捉えるのが妥当であろう。
弊社では、前期までの業績の伸びと比べると、やや固めの業績予想との見方もできるが、外部要因(不動産市況の先行きにやや不透明感があること)及び内部要因(REIT向けビジネスの一巡等)を勘案すると合理的な水準であり、十分に達成可能であると判断している。ただ、好調な不動産市況のもと、売却価格が想定を上回ることで業績が上振れる可能性にも注意が必要である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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