【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家hina氏:低迷相場で動意づく、バラスト水処理装置関連銘柄
[16/09/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家hina氏(ブログ「hinaの株ブログ」の著者)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
※2016年9月15日引け後に執筆
みなさまこんにちは。
「hinaの株ブログ」という投資ブログを書いております、「hina」と申します。
冴えない相場が続いていますね。日経平均は連日大幅続落。
来週は20日、21日にFOMC(米連邦公開市場委員会)と日銀金融政策決定会合の二大イベントが待ち構えています。
更に連休などの休日が入り、立ち合い日数は3日間しかありません。
取組みも難解な相場環境です。
イベントの結果待ちで様子見の投資家が増え、閑散&全面安の様相を呈しています。
そのような中、買いが集中して人気化している「バラスト水関連銘柄」について注目してみます。
先日「船舶バラスト水規制管理条約」が17年9月8日に発効することが決定しました。
発効後5年以内に、外航船はバラスト水処理設備を設置する必要が生じることになりました。
バラスト(重し)水とは貨物船のバランスを安定させるため、タンクに水を入れて調整し、別の港で荷物を積んだ際に水を排出して更に調整するというもの。
そこで排出された水の中に含まれている外来生物やプランクトンが生態系に悪影響を及ぼすと事例が報告されています。
国際海事機関(IMO)では、2004年にバラスト水に含まれる生物を一定基準以下にすることを義務付ける条約を採択。成立が進められていました。
そして今月8日にフィンランドが同条約を締結したことにより、発効要件が満たされました。
バラスト水処理装置の承認は各国で進んでおり、国内外で12社が承認済みとなっているそうです。
造船セクターは今まであまり相場になることがないので、目新しくて物色されていますが、一過性な感じもします。
ただ他に投資家がやりたいと思う銘柄が無いために、仕手化しているものもありますね。
ここは低迷相場で逆行高している個別を見ておきます。
玉井商船<9127>
外航・内航を併せ持つ海運オペレーターとして事業を展開。
アルミ原料、穀物輸送が主力。船員派遣も。
17年度にバラスト水処理装置を導入しており、関連銘柄の中でも主力になっている低位株です。
内海造船<7018>
幅広い船種を有する日本の老舗造船メーカー。
バラスト水処理装置を設置するための設備あり。
出来高急増に伴い2012年の株価に里帰り中です。
寺崎電気産業<6637>
港湾環境を守るシステムやバラスト水処理装置の制御システムなど、環境技術に特化したシステムを手掛けています。
株価は前回高値を(5月26日の800円)を試す展開に。
急騰したものはその反動が出ますので売買のタイミングは難しいと思います。
なので私が出遅れで注目しているのはこちら。
クラレ<3405>
高精度フィルターによるろ過工程と低濃度活性物質注入による殺減工程を複合したバラスト水管理システムを開発。
東証一部銘柄ですので地合いに左右されやすいのですが、下落相場でも確りの堅実銘柄です。
内外共に政策待ちです。
相場全体を見ながら、取組みは慎重に行いたいですね。
他にも、銘柄の探し方、注目の仕方、リアルタイムでお奨めの個別銘柄などは私のブログ『hinaの株ブログ』にて毎日配信中ですので、こちらもチェックしてみてください★(^^)/。
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執筆者名:hina
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