サカタインクス Research Memo(3):事業の柱である印刷インキのほか、機能性材料なども展開
[16/09/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業内容と特徴・強み
グループ企業は2016年12月期第2四半期末現在、サカタインクス<4633>、連結子会社23社、及び持分法適用関連会社6社である。グローバル展開する印刷インキ事業を主力として、印刷用機材事業、機能性材料事業、その他事業を展開している。主力の印刷インキ事業及び機能性材料事業とも、グローバル展開の加速、地域特性に応じた製品戦略、高機能・高付加価値製品の数量増による収益拡大を目指している。
印刷インキ事業は、日本・アジア・北米及び欧州の各市場向けに、紙媒体用インキ(新聞印刷用の新聞インキ、書籍・カタログ・ポスター・チラシなど各種商業印刷物印刷用のオフセットインキ)、及びパッケージ用インキ(段ボールや紙器などパッケージ印刷用のフレキソインキ、食品・化粧品・トイレタリー製品・日用品などフィルム製包材パッケージ印刷用のグラビアインキ、飲料缶など金属印刷用のメタルインキ)を製造・販売している。
印刷用機材事業は主として日本市場向けに、CTP(Computer to Plate)セッター、CTP版、インクジェットプルーファー、インクジェットプルーフ用紙、編集用ソフトウェア、オンデマンド印刷機、カラーマネジメントシステム、有機溶剤回収装置などの印刷製版用材料・関連機器を仕入・販売している。
機能性材料事業は、日本・アジア・北米及び欧州市場向けに、デジタル印刷材料(インクジェットインキ、カラートナー、モノクロトナー)、画像表示材料(カラーフィルタ用顔料分散液)、及び機能性コーティング剤を製造・販売している。売上高はデジタル印刷材料が約7割を占めている。その他事業は主として日本市場向けに、化成品事業(阪田産業(株))、ディスプレイサービス関連事業(サカタラボステーション(株))、及び色彩関連機材事業(サカタインクスエンジニアリング(株))などを行っている。
連結決算における報告セグメントについては、印刷インキ・機材(日本)、印刷インキ(アジア)、印刷インキ(北米)、印刷インキ(欧州)、機能性材料、その他事業としている。
2016年12月期第2四半期累計(2016年1月−6月)の売上高は75,305百万円で、セグメント別売上高(連結調整前)構成比は、印刷インキ・機材(日本)が34.2%、印刷インキ(アジア)が18.2%、印刷インキ(北米)が27.1%、印刷インキ(欧州)が5.1%、機能性材料が6.0%、その他が9.5%だった。
営業利益は4,952百万円で、セグメント別営業利益(連結調整前)構成比は、印刷インキ・機材(日本)が22.1%、印刷インキ(アジア)が34.6%、印刷インキ(北米)が30.0%、印刷インキ(欧州)が0.0%、機能性材料が8.1%、その他が5.3%だった。グローバル展開や高機能・高付加価値製品拡販によって、市場開拓余地の大きい印刷インキ(アジア)と印刷インキ(北米)が収益柱に成長している。
なお売上高ランキングで見ると、同社は日本で3位、北米で3位(出典:INK WORLD「North American Top 20 Ink Industry Report」2016.3.30)、そして世界で4位(出典:INK WORLD「The 2016 Top International Ink Companies Report」2016.8.5)という大手印刷インキメーカーである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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グループ企業は2016年12月期第2四半期末現在、サカタインクス<4633>、連結子会社23社、及び持分法適用関連会社6社である。グローバル展開する印刷インキ事業を主力として、印刷用機材事業、機能性材料事業、その他事業を展開している。主力の印刷インキ事業及び機能性材料事業とも、グローバル展開の加速、地域特性に応じた製品戦略、高機能・高付加価値製品の数量増による収益拡大を目指している。
印刷インキ事業は、日本・アジア・北米及び欧州の各市場向けに、紙媒体用インキ(新聞印刷用の新聞インキ、書籍・カタログ・ポスター・チラシなど各種商業印刷物印刷用のオフセットインキ)、及びパッケージ用インキ(段ボールや紙器などパッケージ印刷用のフレキソインキ、食品・化粧品・トイレタリー製品・日用品などフィルム製包材パッケージ印刷用のグラビアインキ、飲料缶など金属印刷用のメタルインキ)を製造・販売している。
印刷用機材事業は主として日本市場向けに、CTP(Computer to Plate)セッター、CTP版、インクジェットプルーファー、インクジェットプルーフ用紙、編集用ソフトウェア、オンデマンド印刷機、カラーマネジメントシステム、有機溶剤回収装置などの印刷製版用材料・関連機器を仕入・販売している。
機能性材料事業は、日本・アジア・北米及び欧州市場向けに、デジタル印刷材料(インクジェットインキ、カラートナー、モノクロトナー)、画像表示材料(カラーフィルタ用顔料分散液)、及び機能性コーティング剤を製造・販売している。売上高はデジタル印刷材料が約7割を占めている。その他事業は主として日本市場向けに、化成品事業(阪田産業(株))、ディスプレイサービス関連事業(サカタラボステーション(株))、及び色彩関連機材事業(サカタインクスエンジニアリング(株))などを行っている。
連結決算における報告セグメントについては、印刷インキ・機材(日本)、印刷インキ(アジア)、印刷インキ(北米)、印刷インキ(欧州)、機能性材料、その他事業としている。
2016年12月期第2四半期累計(2016年1月−6月)の売上高は75,305百万円で、セグメント別売上高(連結調整前)構成比は、印刷インキ・機材(日本)が34.2%、印刷インキ(アジア)が18.2%、印刷インキ(北米)が27.1%、印刷インキ(欧州)が5.1%、機能性材料が6.0%、その他が9.5%だった。
営業利益は4,952百万円で、セグメント別営業利益(連結調整前)構成比は、印刷インキ・機材(日本)が22.1%、印刷インキ(アジア)が34.6%、印刷インキ(北米)が30.0%、印刷インキ(欧州)が0.0%、機能性材料が8.1%、その他が5.3%だった。グローバル展開や高機能・高付加価値製品拡販によって、市場開拓余地の大きい印刷インキ(アジア)と印刷インキ(北米)が収益柱に成長している。
なお売上高ランキングで見ると、同社は日本で3位、北米で3位(出典:INK WORLD「North American Top 20 Ink Industry Report」2016.3.30)、そして世界で4位(出典:INK WORLD「The 2016 Top International Ink Companies Report」2016.8.5)という大手印刷インキメーカーである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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