ナガイレーベ Research Memo(1):売上高、各利益ともに期初計画を上回り過去最高となる
[16/10/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ナガイレーベン<7447>は国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーである。発表された2016年8月期の連結業績は、売上高が前期比2.4%増の16,537百万円、営業利益が同2.9%増の4,950百万円、経常利益が同3.0%減の4,937百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.1%増の3,262百万円となった。経常利益が減益となったのは2015年8月期に為替差益が226百万円計上されたが、2016年8月期は円高による為替差損が70百万円発生したためである。業界環境や市場構造などに大きな変化はなく、売上高、各利益ともに期初計画を上回り、過去最高となった。
進行中の2017年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比2.8%増の17,000百万円、営業利益が同3.1%増の5,106百万円、経常利益が同4.3%増の5,150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.2%増の3,528百万円と予想されている。主力製品であるヘルスケアウェアを中心に拡販を図り、経費面では国内工賃のアップが予想されるが海外生産比率のアップ等によりこれを吸収、利益率は前期並みを維持する計画だ。引き続き良好な業界環境が続く見込みであり、この予想が達成される可能性は高い。
同社は2016年8月期の実績を踏まえて2019年8月期に売上高18,000百万円、営業利益5,400百万円を目標とする新しい中期経営計画を発表した。海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。
同社は株主還元にも前向きである。2015年8月期には通常の年間配当50円に加え、創業100周年の記念配当50円、公開買付けによる100万株(1,500百万円)の自社株買いを実施、2016年8月期も年間50円配当(単体ベース配当性向52.5%)を行った。2017年8月期も年間配当50円を発表済みだが、配当性向(単体ベース)50%以上を公約していることから、予想利益が上ブレするようであれば増配の可能性もありそうだ。株主還元に対する同社の姿勢は評価に値するだろう。
■Check Point
・新規案件を順調に獲得できたことによって16/8期は増収増益
・高付加価値商品の投入によって17/8期は増収増益を見込む
・売上高180億円、営業利益54億円を目標とした中計を発表
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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進行中の2017年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比2.8%増の17,000百万円、営業利益が同3.1%増の5,106百万円、経常利益が同4.3%増の5,150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.2%増の3,528百万円と予想されている。主力製品であるヘルスケアウェアを中心に拡販を図り、経費面では国内工賃のアップが予想されるが海外生産比率のアップ等によりこれを吸収、利益率は前期並みを維持する計画だ。引き続き良好な業界環境が続く見込みであり、この予想が達成される可能性は高い。
同社は2016年8月期の実績を踏まえて2019年8月期に売上高18,000百万円、営業利益5,400百万円を目標とする新しい中期経営計画を発表した。海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。
同社は株主還元にも前向きである。2015年8月期には通常の年間配当50円に加え、創業100周年の記念配当50円、公開買付けによる100万株(1,500百万円)の自社株買いを実施、2016年8月期も年間50円配当(単体ベース配当性向52.5%)を行った。2017年8月期も年間配当50円を発表済みだが、配当性向(単体ベース)50%以上を公約していることから、予想利益が上ブレするようであれば増配の可能性もありそうだ。株主還元に対する同社の姿勢は評価に値するだろう。
■Check Point
・新規案件を順調に獲得できたことによって16/8期は増収増益
・高付加価値商品の投入によって17/8期は増収増益を見込む
・売上高180億円、営業利益54億円を目標とした中計を発表
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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