ナガイレーベ Research Memo(2):今後は高機能性商品の拡販に注力していく方針
[16/10/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
(1)事業内容
ナガイレーベン<7447>は看護師、医師、患者向け等の医療白衣の専門メーカーである。その歴史は古く、1915年に「永井商店」として創業。その後は全国へと業容を拡大し、現在では看護師向け白衣においては国内シェア60%超を誇る医療白衣のトップメーカーとなっている。
a)売上構成
同社の製品は、医療白衣及びその関連製品である。アイテム別売上高構成比(2016年8月期)は、ヘルスケアウェア58.5%、ドクターウェア16.1%、ユーティリティウェア3.6%、患者ウェア9.8%、手術ウェア9.5%、シューズ1.2%、その他1.3%となっている。ヘルスケアウェアとは主に看護師向け製品のことで、ユーティリティウェアは白衣などの上に着るエプロンやカーディガンなどを指す。各アイテムの利益率は大きくは変わらないが、仕入商品であるシューズやその他の利益率は相対的に低い。
地域別の売上高構成比(同)は、東日本51.6%、西日本36.8%、中部日本10.4%、海外1.2%となっており、ほぼ全国をカバーしているが、比較的に西日本や海外の市場シェア率がまだ低く、今後の拡大の可能性を残している。
商品(機能)別の売上高構成比(同)は、高機能性商品52.7%、標準機能性商品37.5%、量販品5.4%、DCブランド4.4%となっている。ナースウェアでおおよその価格帯分類をすると、量販品(5,000円以下)、標準機能性商品(5,000〜7,500円)、高機能性商品(7,500〜10,000円)、DCブランド(10,000円以上)となる。高価格なほど利益率は高い傾向にあるが、今後は特に高機能性商品の拡販に注力していく方針だ。
b)販売ルートと生産状況
同社のエンドユーザーは看護師、医師などで、製品の購入者は主に病院等の医療施設や介護施設などとなっている。ただ、直接販売は行っておらず、これらの医療施設などと取引している業者を経由した販売が100%を占める。これによって販売経費を抑えているが、大病院などへは常に同社の営業社員がコンタクトを取っており、顧客ニーズをくみ取っている。
これまでは病院内で自ら医療白衣の洗濯を行うケースが多かったが、近年は、洗濯のアウトソーシングの普及に伴って、リースに切り替わってきている。このリース期間は通常は4年であることから、4年ごとにリースの切り換え需要が発生するため、同社の業績を安定的に支えていると言える。ただしリース更新のサイクルは必ずしも前回と同じ時期に発生するとは限らず、多少前後する(ずれ込む)場合もあるため、四半期ごとの売上高(前年同期比)には、ぶれが生じる場合もある。
生産体制については、2016年8月期の実績で、製品の98.6%が自社及び協力工場(国内生産51.2%、海外生産47.4%)で生産され、仕入商品は1.4%となっている。海外生産はインドネシア・ベトナム・中国で行われているが、自社工場を持たずに現地のパートナー企業の工場で生産を行っており、投資リスク軽減とコスト削減を両立させている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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(1)事業内容
ナガイレーベン<7447>は看護師、医師、患者向け等の医療白衣の専門メーカーである。その歴史は古く、1915年に「永井商店」として創業。その後は全国へと業容を拡大し、現在では看護師向け白衣においては国内シェア60%超を誇る医療白衣のトップメーカーとなっている。
a)売上構成
同社の製品は、医療白衣及びその関連製品である。アイテム別売上高構成比(2016年8月期)は、ヘルスケアウェア58.5%、ドクターウェア16.1%、ユーティリティウェア3.6%、患者ウェア9.8%、手術ウェア9.5%、シューズ1.2%、その他1.3%となっている。ヘルスケアウェアとは主に看護師向け製品のことで、ユーティリティウェアは白衣などの上に着るエプロンやカーディガンなどを指す。各アイテムの利益率は大きくは変わらないが、仕入商品であるシューズやその他の利益率は相対的に低い。
地域別の売上高構成比(同)は、東日本51.6%、西日本36.8%、中部日本10.4%、海外1.2%となっており、ほぼ全国をカバーしているが、比較的に西日本や海外の市場シェア率がまだ低く、今後の拡大の可能性を残している。
商品(機能)別の売上高構成比(同)は、高機能性商品52.7%、標準機能性商品37.5%、量販品5.4%、DCブランド4.4%となっている。ナースウェアでおおよその価格帯分類をすると、量販品(5,000円以下)、標準機能性商品(5,000〜7,500円)、高機能性商品(7,500〜10,000円)、DCブランド(10,000円以上)となる。高価格なほど利益率は高い傾向にあるが、今後は特に高機能性商品の拡販に注力していく方針だ。
b)販売ルートと生産状況
同社のエンドユーザーは看護師、医師などで、製品の購入者は主に病院等の医療施設や介護施設などとなっている。ただ、直接販売は行っておらず、これらの医療施設などと取引している業者を経由した販売が100%を占める。これによって販売経費を抑えているが、大病院などへは常に同社の営業社員がコンタクトを取っており、顧客ニーズをくみ取っている。
これまでは病院内で自ら医療白衣の洗濯を行うケースが多かったが、近年は、洗濯のアウトソーシングの普及に伴って、リースに切り替わってきている。このリース期間は通常は4年であることから、4年ごとにリースの切り換え需要が発生するため、同社の業績を安定的に支えていると言える。ただしリース更新のサイクルは必ずしも前回と同じ時期に発生するとは限らず、多少前後する(ずれ込む)場合もあるため、四半期ごとの売上高(前年同期比)には、ぶれが生じる場合もある。
生産体制については、2016年8月期の実績で、製品の98.6%が自社及び協力工場(国内生産51.2%、海外生産47.4%)で生産され、仕入商品は1.4%となっている。海外生産はインドネシア・ベトナム・中国で行われているが、自社工場を持たずに現地のパートナー企業の工場で生産を行っており、投資リスク軽減とコスト削減を両立させている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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