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DVx Research Memo(1):2017年3月期第2四半期累計は期初計画を上回る

注目トピックス 日本株
ディーブイエックス<3079>は、循環器疾病分野を中心とした医療機器の販売会社。「不整脈事業」(「販売代理店業」)と「虚血事業」(主に「輸入総代理店業」)を2本柱とする。「不整脈事業」の市場シェアは関東圏で40%、全国でも21%とトップ。顧客に対する技術営業サポート力を武器に、新規顧客の開拓や既存顧客内での取引シェアを拡大しながら成長を続けている。「虚血事業」では主に国内に競合品がない高度医療機器を海外で発掘し、独占販売権を持って輸入総代理店となり、医療施設や代理店向けに販売を行っている。

2017年3月期第2四半期累計(2016年4月−9月)の業績は、売上高が前年同期比16.1%増の17,132百万円、営業利益が同19.4%増の706百万円と期初計画を上回る好調な決算となった。2016年4月に診療報酬が改定されたことにより2.5%の減収要因となったものの、「不整脈事業」で西日本エリアの新規顧客開拓が進んだこと、「虚血事業」ではエキシマレーザ血管形成システムの販売が好調に推移したことや、円高の進展で仕入コストが低減したこと等が増収増益要因となった。

2017年3月期は、売上高が前期比5.8%増の33,200百万円、営業利益が同3.0%増の1,536百万円と期初計画を据え置いている。ただ、「不整脈事業」、「虚血事業」ともに第3四半期以降も順調に推移しており、業績の上振れ余地はあると弊社では見ている。なお、「虚血事業」の主要製品であった自動造影剤注入装置の国内独占販売契約が2016年末で終了することが決定しているが、2017年1月以降の移管業務に関する契約が締結され、2017年1月1日から2017年5月31日までの期間は、従前の取引条件に変更のない独占販売店契約に基づく販売が行われるため、通期業績に与える影響はほとんどない。当該関連商品の売上実績は2016年3月期で1,831百万円となっており、2018年3月期は減収要因となるが、「不整脈事業」の拡大やエキシマレーザ血管形成システム並びに今後発売する新商品の販売増によってカバーしていく方針だ。

株主還元策として、同社は従来、配当性向20%を基準としてきたが、2017年3月期より25%に変更した。1株当たり配当金は前期比横ばいの23.0円(配当性向25.2%)となる。同社は上場来、連続増配記録を更新し続けており、今期も業績が計画を上回れば増配する可能性が高いと弊社では見ている。なお、株主優待制度も導入しており、3月末の株主に対して、QUOカードの贈呈を保有株数に応じて実施している(1,000円または2,000円)。

■Check Point
・売上高2ケタ増と円高進展による仕入れコストの低減が増益要因
・不整脈事業の新規開拓と、虚血事業の血管形成システムの販売が好調要因
・売上高、営業利益、経常利益とも過去最高を更新見込み

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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