ヘリオステクノ Research Memo(1):業績は順調に進捗。新製品のHRPの展開に注目
[16/12/22]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
ヘリオス テクノ ホールディング<6927>は旧フェニックス電機(株)が経営統合や事業譲受などを経て、2009年に社名変更して誕生した。会社分割によって現在は純粋持ち株会社となっており、傘下の事業会社において、ランプ事業、製造装置事業及び人材サービス事業の3つの事業を展開している。
2017年3月期第2四半期は、売上高9,138百万円、営業利益1,081百万円と増収増益で着地した。営業利益は期初の計画に対して381百万円(54.5%)の上振れとなった。全体的に順調に進捗するなか、台南地震からの復旧工事特需や新製品の販売、販管費の削減などで利益が上振れとなった。
主力の製造装置事業を取り巻く事業環境は良好だ。中国での液晶パネル製造ラインの設備投資が高水準で推移しており、同社もその恩恵を享受できている。配向膜製造装置、露光装置用光源ユニット(MLS)ともに、豊富な受注残を抱えている状況だ。今後は有機ELの製造ラインの設備投資も本格化してくるとみられるが、その際も恩恵を享受できると期待される。
同社はHRP(高精細印刷機)を商品化しているが、これをさらにブラッシュアップし、今後の成長商品に育成していく方針だ。有機ELの登場で注目を集める曲面パネルは、デザイン性の高さからモバイル機器のみならず自動車の表示デバイスとして普及が進むとみられるが、同社のHRPは曲面に対する精密コーティング技術に優れている。他にも用途はいろいろ想定され、現在の配向膜製造装置に並ぶ主力商品に成長する可能性がある。下期以降の事業展開が注目される。
■Check Point
・17/2期2Qは大幅増収増益で着地
・17/3期通期は減収だが2ケタ営業増益の見通し
・安定配当が基本、業績に応じて増配
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<TN>
2017年3月期第2四半期は、売上高9,138百万円、営業利益1,081百万円と増収増益で着地した。営業利益は期初の計画に対して381百万円(54.5%)の上振れとなった。全体的に順調に進捗するなか、台南地震からの復旧工事特需や新製品の販売、販管費の削減などで利益が上振れとなった。
主力の製造装置事業を取り巻く事業環境は良好だ。中国での液晶パネル製造ラインの設備投資が高水準で推移しており、同社もその恩恵を享受できている。配向膜製造装置、露光装置用光源ユニット(MLS)ともに、豊富な受注残を抱えている状況だ。今後は有機ELの製造ラインの設備投資も本格化してくるとみられるが、その際も恩恵を享受できると期待される。
同社はHRP(高精細印刷機)を商品化しているが、これをさらにブラッシュアップし、今後の成長商品に育成していく方針だ。有機ELの登場で注目を集める曲面パネルは、デザイン性の高さからモバイル機器のみならず自動車の表示デバイスとして普及が進むとみられるが、同社のHRPは曲面に対する精密コーティング技術に優れている。他にも用途はいろいろ想定され、現在の配向膜製造装置に並ぶ主力商品に成長する可能性がある。下期以降の事業展開が注目される。
■Check Point
・17/2期2Qは大幅増収増益で着地
・17/3期通期は減収だが2ケタ営業増益の見通し
・安定配当が基本、業績に応じて増配
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<TN>