注目銘柄ダイジェスト(前場):タカタ、東芝、SUMCOなど
[16/12/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
アビスト<6087>:3410円(前日比+215円)
急伸。いちよし証券がレーティングを新規に「A」、フェアバリューを4700円としており、評価材料視されている。付加価値の高い請負業務の拡大で、中期成長を予想しているもよう。自動車業界の堅調な研究開発投資を背景に、主力の設計開発アウトソーシング事業は順調な推移が予想されるほか、水素水製造販売事業も今後は黒字定着と見込んでいるもよう。当面は2ケタの増収増益を予想。
ダイフク<6383>:2477円(前日比+70円)
続伸で高値更新。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を2150円から2900円に引き上げている。多彩な案件や高採算なサービス収益、原価改善努力に注目としている。e コマースを含む流通取引の拡大、半導体が3Dメモリ、液晶・有機EL が中国企業の投資、自動車が米・中の生産ライン改造でそれぞれ好調と。来期業績も豊富な受注残を背景に2ケタ増益見通しとしている。
SUMCO<3436>:1518円(前日比-77円)
大幅反落。前日の米国市場ではSOX指数が前日比2%近くの大幅反落となっており、東京市場の半導体関連株にも売りが波及する格好のようだ。一方、同社など大手シリコンウエハーメーカーでは、来年1月から値上げに踏み切ると伝わっている。11年ぶりの本格値上げとなり、値上げ幅は10%前後のもよう。ただ、これまでも度々期待材料とされてきたことで、目先の出尽し感にもつながる。
東芝<6502>:263.5円(前日比-48.1円)
連日の急落。原発事業の損失額次第では債務超過転落へのリスクも残るほか、増資による希薄化けの警戒感なども含め、不透明感の強まりから手仕舞い売り圧力が強まっている。S&P、ムーディーズなど格付け会社の引き下げも相次いでいる。一部では、取引先銀行団が金融支援で協議に入ったとも伝わっている。債務の株式化なども含めて幅広い支援策を検討するようだ。
タカタ<7312>:707円(前日比+100円)
ストップ高。米紙では、エアバッグの欠陥問題をめぐり、刑事訴追を視野に捜査していた米司法省と同社が、最大10億ドルの支払いなどで来年1月にも和解する見通しと報じているもよう。ながらく不透明感を強めさせてきていたエアバッグ問題が決着の方向に向かうことを好材料視。強い不透明感後退からスポンサーの選定なども進むとみられ、再建に向けた動きが進展していくとの期待感先行。
日本一S<3851>:1211円(前日比+21円)
一時1261円まで急伸。海外のインディー(独立系)タイトルを日本向けに発売する新規プロジェクト「日本一 Indie Spirits」を立ち上げたと発表している。海外のインディータイトルを中心に、面白く、斬新なタイトルを発掘し、国内移植、販売をしていくという。第1弾として、「Nidhogg」「Back to Bed」「Emily Wants to Play」の3タイトルの配信を予定している。
アークン<3927>:750円(買い気配)
ストップ高買い気配。パワードプロセスコンサルティング(PPC)と資本・業務提携すると発表している。PPCが発行する無担保転換社債型新株予約権付社債を引受ける。行使後の同社持ち株比率は33.3%となる。PPCはドイツ・アルガイヤー社製BPMツール(業務プロセスの管理・改善を行うツール)の日本総代理店で、大企業向けにコンサルティングを行っている。また、自治体向けに災害発生時における「初動支援キット」を開発・販売する。
トライSTG<2178>:2422円(前日比+252円)
大幅に4日続伸。16年3-11月期(第3四半期累計)決算とともに、17年2月期業績予想の上方修正と増配を発表している。第3四半期累計の営業利益は前年同期比64.7%増の12.71億円で着地した。通期営業利益見通しについては従来の5.85億円から13.20億円(前期は8.98億円)へと大幅に引き上げた。また、期末配当予想は1株当たり76.00円から90.00円(同75.00円)に修正している。
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