MRO Research Memo(2):第4四半期の業績好調により10月発表の修正計画を超える
[17/03/01]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
● 2016年12月期の業績概要(単体)
MonotaRO<3064>の2016年12月期通期の単体業績は、売上高で前期比20.7%増の67,105百万円、営業利益で同32.8%増の9,782百万円、経常利益で同32.5%増の9,800百万円、当期純利益で同40.5%増の6,631百万円と高い増収率・増益率を維持した。第4四半期の業績好調により、売上・各利益ともに10月に発表された修正計画を超えて着地した。売上高に関しては、積極的なTVCMとリスティング広告が新規顧客獲得数の拡大につながった。2015年12月通期32,400口座/月であった新規口座獲得ペースは、2016年12月期通期35,905口座/月にペースアップした。既存顧客の顧客単価の伸びが想定より低かったことが、第4四半期におけるプロモーション強化につながり、持ち直したといえる。売上総利益率は、仕入の最適化やPB/輸入商品の強化、円高による輸入品仕入れコストの低下などにより1.4ポイント改善した。販管費率に関しては、ITインフラや尼崎物流センターの効率化投資、既存顧客向けプロモーション投資を増やしたが、人件費や業務委託費の削減効果が現れ、前期並みとなった。全般には、商品仕入れ原価の低下に加え、コストコントロールが計画以上に進捗し、順調に利益を拡大した。
同社の月次の業績を見ると、季節変動やプロモーションによる変動はあるものの、既存顧客の売上が向上する同社の事業特性を反映し、毎年1月から12月にかけて尻上がりに上がっていく傾向があり、2016年12月期も同様だった。前期比でも20%前後の増加率を通年で維持している。
連結業績に目を転じると、2016年12月期は海外事業が順調に成長し東南アジアへの布石が打たれた年だった。韓国子会社はリスティング広告中心に積極的な顧客獲得を行い、取扱商品及び在庫商品を拡充し、2017年12月期中に単月での黒字化が見えてきた。インドネシア子会社は2016年12月期第4四半期から連結に組み入れられた。欧米でのコンサルティング事業も、対象会社の売上成長に伴いロイヤルティ収入も向上している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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● 2016年12月期の業績概要(単体)
MonotaRO<3064>の2016年12月期通期の単体業績は、売上高で前期比20.7%増の67,105百万円、営業利益で同32.8%増の9,782百万円、経常利益で同32.5%増の9,800百万円、当期純利益で同40.5%増の6,631百万円と高い増収率・増益率を維持した。第4四半期の業績好調により、売上・各利益ともに10月に発表された修正計画を超えて着地した。売上高に関しては、積極的なTVCMとリスティング広告が新規顧客獲得数の拡大につながった。2015年12月通期32,400口座/月であった新規口座獲得ペースは、2016年12月期通期35,905口座/月にペースアップした。既存顧客の顧客単価の伸びが想定より低かったことが、第4四半期におけるプロモーション強化につながり、持ち直したといえる。売上総利益率は、仕入の最適化やPB/輸入商品の強化、円高による輸入品仕入れコストの低下などにより1.4ポイント改善した。販管費率に関しては、ITインフラや尼崎物流センターの効率化投資、既存顧客向けプロモーション投資を増やしたが、人件費や業務委託費の削減効果が現れ、前期並みとなった。全般には、商品仕入れ原価の低下に加え、コストコントロールが計画以上に進捗し、順調に利益を拡大した。
同社の月次の業績を見ると、季節変動やプロモーションによる変動はあるものの、既存顧客の売上が向上する同社の事業特性を反映し、毎年1月から12月にかけて尻上がりに上がっていく傾向があり、2016年12月期も同様だった。前期比でも20%前後の増加率を通年で維持している。
連結業績に目を転じると、2016年12月期は海外事業が順調に成長し東南アジアへの布石が打たれた年だった。韓国子会社はリスティング広告中心に積極的な顧客獲得を行い、取扱商品及び在庫商品を拡充し、2017年12月期中に単月での黒字化が見えてきた。インドネシア子会社は2016年12月期第4四半期から連結に組み入れられた。欧米でのコンサルティング事業も、対象会社の売上成長に伴いロイヤルティ収入も向上している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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