【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家R:取引ルール設定の罠
[17/03/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家R氏(ブログ「デイトレードで毎日を給料日にしよう♪」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年3月17日18時に執筆
こんにちは。今回は多くの人が設定しているであろう、個々の取引におけるマイルールについて考えてみたいと思います。
あくまでこのレポートは勝てずに苦しい思いをしている人向けに作成しております。ご了承下さい。また、今回に関してはルールを設定する行為を否定するものではありません。ルールを設定しても守れない人のための対処法です。
■取引ルールとは
デイトレードに限らず、どういう時に買ってどういう時に売るべきか、自分なりの考えがそれぞれあると思います。それは今までの経験から導き出された基準によるものだと思います。曖昧な状態でなく、それを明確にルール化したものが取引ルールです。
特にロスカットができない、リカク(利益確定)ポイントが決められないなど、売りに関するルールを作る人が多いです。ルール化しておかないと自分の感情に流されるからということでしょう。
■ルールは必ず守られるのか
私自身も多くのルールを設定したことがあります。こうなったらロスカット。こうなったらその日の取引終了。こうなったら必ず欲張らずにリカク、などなど。では必ずそのルールは守れるのでしょうか。守れる!という方は素晴らしいです。何より自分に厳しくできる方だと思いますし、素晴らしいトレード力をお持ちと推測できます。
ちなみに私はほとんど守れませんでした。前述のとおり、やはり売りに関するルールが多くなるため、ロスカットしなければならない、という時も何かしら理由をつけて粘ってしまうケースが多々ありました。そう、どんなに売るべきルールに抵触している時でも、無理やり何か理由を探してしまうのです。これではルールを作る意味などありません。
■究極の甘え理論
株のトレーダー、特にデイトレーダーの多くは自信家です。自分の理論に常に自信を持っているものです。仮に負け続けていても…です。皆様思い当たる節はあるかと思います。ですからご自分の設定したルールは絶対だと思い込みます。
しかし、それでもいざロスカットとなると拒否反応が出てルール無視してしまうこともかなりの頻度で起こると思います。こんな時、どういう反省をしますか?
「ルールを守れなかったから負けた」「ルール無視が敗因」となりますよね。挙句の果てには「ルール無視さえしなければ勝てた」となりませんか。こういう言い訳は1回に留まりません。次回またルール無視で負けると同じ理由を反省に挙げます。
つまり、負けるごとにルール無視を言い訳にし、「ルール無視をしなければ勝てる」となり、自分のルールがどんどん神格化します。しかしどんなに優れたルールであろうとも、永遠に守れないのであれば意味はなく、加えて毎回負けた時の逃げ道になる甘えを作り上げてしまうことになるのです。
■守れないルールはルールじゃない
前回の「コツコツドカンをなくすために・後編」で書いたように、私自身は今現在1つしかルールを設定していません。いかにロスカットルールを設定しても守れないからです。そして「ルールを守りさえすれば勝てる」という甘えた言い訳をしないためです。
守れないルールなどルールではなく、言い訳のための逃げ道でしかありません。「ルールを守れば」と言い続けながらルールを破り続けることになるでしょう。
■唯一絶対のルールを持つ
たった1つでいいです。絶対に守らなければならないルールを作ってみましょう。自分にとって最も大事だと思う部分をルールにして下さい。そしてそれを絶対に破らないことです。私は「持ち越しをしない」というルールにしました。そしてそれを確実に遂行しています。ストップ安で売れず強制持ち越しという経験は何度もありますが(笑)
どんなルールであっても絶対に守れるならいいと思います。そしてそれを確実に守り続ける自信が持てた時、必要があれば2つ目、3つ目のルールを作るのもいいでしょう。そうして少しずつ自分のスタイルを確立するのです。
余談ですが、私自身は非常に不器用で、いくつもルールを作っても守れる自信がないため、今現在も2007年に設定した「持ち越しをしない」というルールのみです。しかし、だからこそ「ルール無視したから負けた」などではなく、負けた時の理由を明確にし、反省することができるのだと思います。
先ほど書いたように投資家は自信家であることが多く、私自身も残念ながら当てはまる部分はあります。しかし、常に自分を疑い続けることだけは忘れていません。自信を持って買うけれど、買えた瞬間に「どうしよう」「大丈夫かな」となります。「それ、自信家じゃないのでは」と突っ込まれるかもしれませんが、実際理論には自信を持っています。しかし、自分が所持してしまうとどうしても自信が持てない。でも、だからこそロスカットが早くできるようになったのかな、とも思っています。
いかがだったでしょうか。取引ルールを負けた理由の逃げ道として使ってしまっていた節はありませんか。当てはまってしまっていた方は是非絶対のルールを1つ作るところから始めてみて下さい。
今回はここまでですが、私の個人ブログは「デイトレードで毎日を給料日」と検索すると出てきます。そこでは株で勝つための考え方をもっと詳しく書いてありますので是非ご覧になって下さい。
次回はなぜ私が唯一絶対のルールに「持ち越しなし」を選んだのか、きちんと理由を書いて説明します。そしてその次はいよいよ、私の使っている具体的な手法について触れていこうと思います。楽しみにしていて下さい。
あくまで私個人が勝てるようになった経緯に基づいた個人的な意見になります。参考になるという方もいれば、参考にならない方もいらっしゃると思います。
どんな人にも面白いと思ってもらえるような記事作りに励んでいきたいと思いますのでよろしくお願いします。
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執筆者名:R
ブログ名:デイトレードで毎日を給料日にしよう♪
<HK>
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※2017年3月17日18時に執筆
こんにちは。今回は多くの人が設定しているであろう、個々の取引におけるマイルールについて考えてみたいと思います。
あくまでこのレポートは勝てずに苦しい思いをしている人向けに作成しております。ご了承下さい。また、今回に関してはルールを設定する行為を否定するものではありません。ルールを設定しても守れない人のための対処法です。
■取引ルールとは
デイトレードに限らず、どういう時に買ってどういう時に売るべきか、自分なりの考えがそれぞれあると思います。それは今までの経験から導き出された基準によるものだと思います。曖昧な状態でなく、それを明確にルール化したものが取引ルールです。
特にロスカットができない、リカク(利益確定)ポイントが決められないなど、売りに関するルールを作る人が多いです。ルール化しておかないと自分の感情に流されるからということでしょう。
■ルールは必ず守られるのか
私自身も多くのルールを設定したことがあります。こうなったらロスカット。こうなったらその日の取引終了。こうなったら必ず欲張らずにリカク、などなど。では必ずそのルールは守れるのでしょうか。守れる!という方は素晴らしいです。何より自分に厳しくできる方だと思いますし、素晴らしいトレード力をお持ちと推測できます。
ちなみに私はほとんど守れませんでした。前述のとおり、やはり売りに関するルールが多くなるため、ロスカットしなければならない、という時も何かしら理由をつけて粘ってしまうケースが多々ありました。そう、どんなに売るべきルールに抵触している時でも、無理やり何か理由を探してしまうのです。これではルールを作る意味などありません。
■究極の甘え理論
株のトレーダー、特にデイトレーダーの多くは自信家です。自分の理論に常に自信を持っているものです。仮に負け続けていても…です。皆様思い当たる節はあるかと思います。ですからご自分の設定したルールは絶対だと思い込みます。
しかし、それでもいざロスカットとなると拒否反応が出てルール無視してしまうこともかなりの頻度で起こると思います。こんな時、どういう反省をしますか?
「ルールを守れなかったから負けた」「ルール無視が敗因」となりますよね。挙句の果てには「ルール無視さえしなければ勝てた」となりませんか。こういう言い訳は1回に留まりません。次回またルール無視で負けると同じ理由を反省に挙げます。
つまり、負けるごとにルール無視を言い訳にし、「ルール無視をしなければ勝てる」となり、自分のルールがどんどん神格化します。しかしどんなに優れたルールであろうとも、永遠に守れないのであれば意味はなく、加えて毎回負けた時の逃げ道になる甘えを作り上げてしまうことになるのです。
■守れないルールはルールじゃない
前回の「コツコツドカンをなくすために・後編」で書いたように、私自身は今現在1つしかルールを設定していません。いかにロスカットルールを設定しても守れないからです。そして「ルールを守りさえすれば勝てる」という甘えた言い訳をしないためです。
守れないルールなどルールではなく、言い訳のための逃げ道でしかありません。「ルールを守れば」と言い続けながらルールを破り続けることになるでしょう。
■唯一絶対のルールを持つ
たった1つでいいです。絶対に守らなければならないルールを作ってみましょう。自分にとって最も大事だと思う部分をルールにして下さい。そしてそれを絶対に破らないことです。私は「持ち越しをしない」というルールにしました。そしてそれを確実に遂行しています。ストップ安で売れず強制持ち越しという経験は何度もありますが(笑)
どんなルールであっても絶対に守れるならいいと思います。そしてそれを確実に守り続ける自信が持てた時、必要があれば2つ目、3つ目のルールを作るのもいいでしょう。そうして少しずつ自分のスタイルを確立するのです。
余談ですが、私自身は非常に不器用で、いくつもルールを作っても守れる自信がないため、今現在も2007年に設定した「持ち越しをしない」というルールのみです。しかし、だからこそ「ルール無視したから負けた」などではなく、負けた時の理由を明確にし、反省することができるのだと思います。
先ほど書いたように投資家は自信家であることが多く、私自身も残念ながら当てはまる部分はあります。しかし、常に自分を疑い続けることだけは忘れていません。自信を持って買うけれど、買えた瞬間に「どうしよう」「大丈夫かな」となります。「それ、自信家じゃないのでは」と突っ込まれるかもしれませんが、実際理論には自信を持っています。しかし、自分が所持してしまうとどうしても自信が持てない。でも、だからこそロスカットが早くできるようになったのかな、とも思っています。
いかがだったでしょうか。取引ルールを負けた理由の逃げ道として使ってしまっていた節はありませんか。当てはまってしまっていた方は是非絶対のルールを1つ作るところから始めてみて下さい。
今回はここまでですが、私の個人ブログは「デイトレードで毎日を給料日」と検索すると出てきます。そこでは株で勝つための考え方をもっと詳しく書いてありますので是非ご覧になって下さい。
次回はなぜ私が唯一絶対のルールに「持ち越しなし」を選んだのか、きちんと理由を書いて説明します。そしてその次はいよいよ、私の使っている具体的な手法について触れていこうと思います。楽しみにしていて下さい。
あくまで私個人が勝てるようになった経緯に基づいた個人的な意見になります。参考になるという方もいれば、参考にならない方もいらっしゃると思います。
どんな人にも面白いと思ってもらえるような記事作りに励んでいきたいと思いますのでよろしくお願いします。
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執筆者名:R
ブログ名:デイトレードで毎日を給料日にしよう♪
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