鴻池運輸 Research Memo(1):総合大手物流会社の一角、客先構内物流など「複合ソリューション事業」に強み
[17/03/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
鴻池運輸<9025>は1880年創業の歴史ある会社である。社名に運輸がついているが、主たる業務は、単なる物流事業だけではなく、得意先の工場内・構内で各種の業務を請負う「複合ソリューション事業」である。主要顧客とは50年以上の取引が続いており、顧客からの信頼は厚く、これが特色、強みともなっている。
1. 2017年3月期第3四半期は特殊費用計上ながら増益を維持
2017年3月期第3四半期決算は、売上高195,478百万円(前年同期比2.5%増)、営業利益8,759百万円(同3.3%増)、経常利益9,052百万円(同4.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6,050百万円(同4.1%増)となった。国際物流事業において将来に向けての調査費用を第3四半期に計上したことなどから同事業が前年同期比で減益となり、全体の増益率を大きく押し下げた。しかしこれらの要因は、元々想定されたものであり大きく懸念される内容ではない。
2. 2017年3月期通期は期初予想変えず営業利益11,000百万円が目標
2017年3月期通期の業績は売上高266,000百万円(前期比5.3%増)、営業利益11,000百万円(同7.2%増)、経常利益11,100百万円(同3.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6,800百万円(同6.1%増)と予想されている。上記のように第3四半期(累計)の増益率が鈍化したが、現時点では予想に変更はない。
3. 中期経営計画第1ステップの目標達成は微妙だが体質改善は進む
中期経営計画の第1ステップとして2018年3月期に売上高300,000百万円、営業利益15,000百万円を目標に掲げているが、現在の状況からはこの数値目標の達成は微妙な状況だ。しかし一方で企業体質の改善は進んでおり、今後の動向に注目したい。
■Key Points
・古い歴史のある運輸会社、顧客先での複合ソリューション事業に強み
・2017年3月期通期は期初と変わらず7.2%の営業増益予想を据え置く
・中長期的にはサービス産業としての評価獲得を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<SF>
鴻池運輸<9025>は1880年創業の歴史ある会社である。社名に運輸がついているが、主たる業務は、単なる物流事業だけではなく、得意先の工場内・構内で各種の業務を請負う「複合ソリューション事業」である。主要顧客とは50年以上の取引が続いており、顧客からの信頼は厚く、これが特色、強みともなっている。
1. 2017年3月期第3四半期は特殊費用計上ながら増益を維持
2017年3月期第3四半期決算は、売上高195,478百万円(前年同期比2.5%増)、営業利益8,759百万円(同3.3%増)、経常利益9,052百万円(同4.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6,050百万円(同4.1%増)となった。国際物流事業において将来に向けての調査費用を第3四半期に計上したことなどから同事業が前年同期比で減益となり、全体の増益率を大きく押し下げた。しかしこれらの要因は、元々想定されたものであり大きく懸念される内容ではない。
2. 2017年3月期通期は期初予想変えず営業利益11,000百万円が目標
2017年3月期通期の業績は売上高266,000百万円(前期比5.3%増)、営業利益11,000百万円(同7.2%増)、経常利益11,100百万円(同3.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6,800百万円(同6.1%増)と予想されている。上記のように第3四半期(累計)の増益率が鈍化したが、現時点では予想に変更はない。
3. 中期経営計画第1ステップの目標達成は微妙だが体質改善は進む
中期経営計画の第1ステップとして2018年3月期に売上高300,000百万円、営業利益15,000百万円を目標に掲げているが、現在の状況からはこの数値目標の達成は微妙な状況だ。しかし一方で企業体質の改善は進んでおり、今後の動向に注目したい。
■Key Points
・古い歴史のある運輸会社、顧客先での複合ソリューション事業に強み
・2017年3月期通期は期初と変わらず7.2%の営業増益予想を据え置く
・中長期的にはサービス産業としての評価獲得を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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