日本ライフL Research Memo(12):足もとの大幅増益を反映し、中期経営計画目標も上方修正
[17/06/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中期計画
● ローリング方式の中期計画
日本ライフライン<7575>は5年間の中期計画を毎年ローリングし更新している。2016年5月に発表した計画では2021年3月期売上高578億円、営業利益率18%が中期目標として示されたが、2017年5月の更新では、2022年3月期売上高662億円、営業利益率25%へと上方修正している。
中期的な前提としては、国内高齢化や医療機器の進歩により心疾患向け医療機器の市場が拡大を続けること、日本国内に同社と同じ規模の販売体制や薬事体制を持つ企業がないことを背景に海外製品の調達力が強く商品パイプラインが豊富であること、さらに自社製品については、研究開発拠点の拡充や海外工場の建設を検討するなど、今後も自社製品への注力を強め、さらなる成長に向けた準備を進めていることなどを考慮すると、成長は依然として続きそうである。
一方、リスクもある。医療機器として製品の不具合によるリコールが発生する可能性があること、新商品に関する薬事承認が想定以上に期間を要した場合、上市時期が遅延し他社製品に対する優位性が低下するおそれがあること、特定保険医療材料の償還価格改定による販売価格の下落、仕入先メーカーに対する他社M&Aによる販売権の喪失??である。しかし、経営はこれらの発生可能性を常に念頭に置いており、当然ながら一定の対策は立てていると考えられる。販売権の喪失に関しては過去に発生したことのあるリスクであるが、今後もポートフォリオの拡大を進めることによりこれらのリスクを低減していく方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<NB>
● ローリング方式の中期計画
日本ライフライン<7575>は5年間の中期計画を毎年ローリングし更新している。2016年5月に発表した計画では2021年3月期売上高578億円、営業利益率18%が中期目標として示されたが、2017年5月の更新では、2022年3月期売上高662億円、営業利益率25%へと上方修正している。
中期的な前提としては、国内高齢化や医療機器の進歩により心疾患向け医療機器の市場が拡大を続けること、日本国内に同社と同じ規模の販売体制や薬事体制を持つ企業がないことを背景に海外製品の調達力が強く商品パイプラインが豊富であること、さらに自社製品については、研究開発拠点の拡充や海外工場の建設を検討するなど、今後も自社製品への注力を強め、さらなる成長に向けた準備を進めていることなどを考慮すると、成長は依然として続きそうである。
一方、リスクもある。医療機器として製品の不具合によるリコールが発生する可能性があること、新商品に関する薬事承認が想定以上に期間を要した場合、上市時期が遅延し他社製品に対する優位性が低下するおそれがあること、特定保険医療材料の償還価格改定による販売価格の下落、仕入先メーカーに対する他社M&Aによる販売権の喪失??である。しかし、経営はこれらの発生可能性を常に念頭に置いており、当然ながら一定の対策は立てていると考えられる。販売権の喪失に関しては過去に発生したことのあるリスクであるが、今後もポートフォリオの拡大を進めることによりこれらのリスクを低減していく方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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