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フォーカス Research Memo(5):サイバーセキュリティ対策のニーズに応えるソリューションを保持

注目トピックス 日本株
■フォーカスシステムズ<4662>の市場環境と強み

1. 市場環境
近年、企業活動において、ITを積極的に活用することは必須である。しかし一方で、IT活用を進めるほど、情報セキュリティのリスクは高まる。この対策として、自社で組織内CSIRT※を立ち上げるという動きが見受けられる。国内のCSIRT設置企業からなる日本シーサート協議会では、2015年8月時点で95であった加盟組織が、2016年8月時点では173と1年で約1.8倍に増加しているなど、サイバーセキュリティ対策の意識の高まりが感じられる。(出所:日本シーサート協議会ホームページよりフィスコ作成)

※CSIRT:コンピュータやネットワーク(特にインターネット)上で主にセキュリティ上の問題を監視。問題が発生したら原因解析や影響範囲の調査を行う。


2. 強み
同社では2016年10月に日本初となるEnCase® Forensic 8を使ったGuidance Software Inc.公認のフォレンジックトレーニング契約を締結した。この公認トレーニングを通じて、フォレンジック調査の経験がない顧客でも代表的なフォレンジックソフトウェアである「EnCase® Forensic 8」を用いたフォレンジック調査に必要なノウハウを身に付けることが可能である。公認トレーニングを提供することで、同製品を安心して導入できるサポート体制を持っていることは、同社の強みと思料される。

また、従来からの強みとして、大手システムインテグレーターとの長年の協業により培った信頼やノウハウがある。同社は、官公庁や金融機関という独自性の強いシステムを長年担当してきた。その過程で積極的に初期の要件定義、設計から運用・アフターフォローまで一気通貫で担当できる領域に取り組んできた。そして導入後の運用保守や、法改正や新技術対応などで発生する機能改善も行うことで、同社を外しては開発や運用が成り立たないという替えの効かない地盤を確立している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)



<NB>

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