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Eストアー Research Memo(1):売上高の中身が着実に変化。顧客構成と将来の収益性・採算性の改善を示唆

注目トピックス 日本株
■要約

Eストアー<4304>は、eコマース(EC)の総合支援サービス企業。ECのための“仕組み”をASPサービスで提供するシステム事業からスタートし、現在は顧客企業の収益拡大を支援するコンサルティング・業務運営代行サービスに注力している。今後はさらに販促システムの販売も強化する計画だ。

1. ストック、フロウ、マーケティングのそれぞれで収益の「質」の改善に取り組む
同社はEC支援の単一セグメント企業であるが、売上高はタイプ別にストック(システムの月次利用料)、フロウ(顧客売上高の一定割合)、マーケティング(販促のコンサルティング・業務運営代行)の主として3つの収入で構成されている。同社はこれらの収入の質を高めて収益基盤の強化に取り組んでいる。具体的には、より大きな規模の企業を顧客化することで3つの事業それぞれの収益性を高める方針だ。

2. 2017年3月期は想定線で着地。収入の構成変化は顧客構成の変化を示唆
同社の2017年3月期決算は、売上高4,775百万円(前期比2.5%増)、営業利益407百万円(同35.2%減)と想定どおり増収減益決算となった。同社が重視するのは収入タイプの構成で、注力事業のマーケティング収入の拡大を目指している。2017年3月期はマーケティング収入の売上構成比が約17%に上昇した。またフロウ売上高も順調な拡大が続いている。こうした売上高の収入タイプ別構成の変化は、同社が意図するとおりであり、同時に、同社が目指す顧客構成も着実に変化してきていることを示唆している。

3. 2018年3月期見通しの達成可能性は十分高い。新製品の販促システムに注目
2018年3月期ついて同社は、売上高4,990百万円(前期比4.5%増)、営業利益403百万円(同1.0%減)と増収・利益横ばいを予想している。弊社ではこの会社予想の達成可能性は十分高いとみている。ストック収入が前期比4%減でとどまり、フロウ収入が6%増収、マーケティング収入が1,000百万円の大台に乗れば売上高は5,000百万円を超えてくる計算だ。利益面でも、前述したように顧客構成が大型方向に変化してきており、これは採算性改善につながっていくと期待される。

■Key Points
・フロウ収入は1店舗当たりの売上高が着実に改善し、順調な拡大が続く
・マーケティングは人的リソースの拡充を進め、収益は成長が加速するステージに。大型案件も増加基調
・販促システムの第1弾『Eストアーコンペア』を2017年7月にリリース。第2弾以降にも期待

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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