フリービット Research Memo(1):1Qヘルステック事業への先行投資が減益の主要因
[17/09/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2018年4月期第1四半期の業績概要
フリービット<3843>の2018年4月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比2.6%増の9,444百万円、営業利益が同54.2%減の244百万円、経常利益が同96.9%減の11百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失が306百万円となり、増収の半面、各利益は減益となった。
売上高に関しては、ブロードバンド事業におけるマンションインターネットの継続成長(前年同期比284百万円増)、モバイル事業におけるfreebit MVNO Pack /SIM等の伸長(同237百万円増)及びヘルステック事業の開始などが主な増収要因である。
売上総利益率は25.0%(前年同期比0.8ポイント増)と微増となったのは、ネットワーク関連費用の伸びを売上の伸びが上回ったことが一因である。販管費率は22.4%(同4.0ポイント増)と増加した。販管費の増加の要因としては、(株)フリービットEPARKヘルスケアの連結子会社化の影響が大きい。
営業利益に関しては、アドテクノロジー事業が四半期最高益となったほか(前年同期比123百万円増)、ブロードバンド事業の増益(同71百万円増)と主力事業ではしっかり稼いだものの、ヘルステック事業への先行投資及びのれん償却(同245百万円)の負担が大きく、グループ全体としては減益となった。同社では上期までは戦略的な投資を継続する計画であり、減益は想定どおりと捉えている。
2. 財務状況と経営指標
2017年7月期末の総資産は前期末比152百万円減の25,444百万円となった。うち流動資産は163百万円減であり、主な減少は現預金の752百万円減、主な増加は受取手形及び売掛金480百万円増、商品及び製品の234百万円増である。うち固定資産は10百万円増であり、主な増加は無形固定資産その他の81百万円増、主な減少はのれんの197百万円減である。
負債は前期末比297百万円増の14,643百万円となった。うち流動資産は21百万円増であり、主な増加は短期借入金の838百万円増、主な減少は未払金690百万円減である。うち固定負債の276百万円増であり、長期借入金の111百万円増などが要因である。
安全性に関する経営指標(2017年7月期末)では、流動比率は180.3%、自己資本比率は36.1%となっており、財務の安全性に懸念はない。
■Key Points
・ 主力はブロードバンド事業とアドテクノロジー事業
今後、収益化が期待されるのはモバイル事業とヘルステック事業
・2018年4月期第1四半期は増収減益、ヘルステック事業への先行投資が減益の主要因
・ヘルステック、不動産テックでの取り組み加速
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
<HN>
1. 2018年4月期第1四半期の業績概要
フリービット<3843>の2018年4月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比2.6%増の9,444百万円、営業利益が同54.2%減の244百万円、経常利益が同96.9%減の11百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失が306百万円となり、増収の半面、各利益は減益となった。
売上高に関しては、ブロードバンド事業におけるマンションインターネットの継続成長(前年同期比284百万円増)、モバイル事業におけるfreebit MVNO Pack /SIM等の伸長(同237百万円増)及びヘルステック事業の開始などが主な増収要因である。
売上総利益率は25.0%(前年同期比0.8ポイント増)と微増となったのは、ネットワーク関連費用の伸びを売上の伸びが上回ったことが一因である。販管費率は22.4%(同4.0ポイント増)と増加した。販管費の増加の要因としては、(株)フリービットEPARKヘルスケアの連結子会社化の影響が大きい。
営業利益に関しては、アドテクノロジー事業が四半期最高益となったほか(前年同期比123百万円増)、ブロードバンド事業の増益(同71百万円増)と主力事業ではしっかり稼いだものの、ヘルステック事業への先行投資及びのれん償却(同245百万円)の負担が大きく、グループ全体としては減益となった。同社では上期までは戦略的な投資を継続する計画であり、減益は想定どおりと捉えている。
2. 財務状況と経営指標
2017年7月期末の総資産は前期末比152百万円減の25,444百万円となった。うち流動資産は163百万円減であり、主な減少は現預金の752百万円減、主な増加は受取手形及び売掛金480百万円増、商品及び製品の234百万円増である。うち固定資産は10百万円増であり、主な増加は無形固定資産その他の81百万円増、主な減少はのれんの197百万円減である。
負債は前期末比297百万円増の14,643百万円となった。うち流動資産は21百万円増であり、主な増加は短期借入金の838百万円増、主な減少は未払金690百万円減である。うち固定負債の276百万円増であり、長期借入金の111百万円増などが要因である。
安全性に関する経営指標(2017年7月期末)では、流動比率は180.3%、自己資本比率は36.1%となっており、財務の安全性に懸念はない。
■Key Points
・ 主力はブロードバンド事業とアドテクノロジー事業
今後、収益化が期待されるのはモバイル事業とヘルステック事業
・2018年4月期第1四半期は増収減益、ヘルステック事業への先行投資が減益の主要因
・ヘルステック、不動産テックでの取り組み加速
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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