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BEENOS Research Memo(7):越境EC事業を拡大、流通総額で早期に1,000億円達成を目指していく

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

2. 中長期ビジョンについて
BEENOS<3328>は中長期ビジョンとして、ITテクノロジーとインターネットをベースに新市場を切り開き、新しい産業を創造する「グローバルプラットフォーマー」を目指している。日本の商品やコンテンツを世界中のマーケットプレイスに流通させていくほか、世界中の商品やコンテンツを国内やアジア各国に流通させるグローバルコマースのプラットフォームを構築し、企業価値の増大を図っていく。前述した物販アービトラージはその中核をなすサービスとなる。

経済産業省が2017年4月に発表した「電子商取引に関する市場調査」報告書によれば、世界の越境ECの市場規模は2016年の4,000億ドルから2020年には9,940億ドルと年率20〜30%の成長が続く見通しとなっている。このうち、日本から中国、米国への越境EC流通額を見ると、中国向けは2020年までに年率16.4%成長、米国は同様に14.6%の成長が予測されている。2016年対比ではそれぞれ1.8倍、1.7倍に拡大することになり、越境EC事業を主力事業の1つとする同社にとってビジネスチャンスは大きいと言えるだろう。

同社では中長期ビジョンを実現するためには、流通総額で数千億円規模の市場を創出していく必要があると考え、その第1ステップとして流通総額1,000億円の達成を当面の目標として掲げ、その成長のけん引役として越境EC事業(クロスボーダー部門)を位置付けている。また、リテール・ライセンス部門においても国内の流通ネットワークの拡充や有力商品・コンテンツの開拓、海外市場への展開を図ることによって事業規模を拡大していくほか、バリューサイクル部門においても同様に、買取り及び販売チャネルの拡充を進めながら事業拡大を推進していく方針だ。海外ではこれまで構築してきた提携先や出資先企業とのネットワークに加えて、更なるネットワークの拡充を図り流通規模を拡大していくとともに、そこから得られるビッグデータ等を活用してグローバルプラットフォームの構築を進めていく考えだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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