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システム ディ Research Memo(1):新中期経営計画『Stage Up Twenty』を発表

注目トピックス 日本株
■要約

システム ディ<3804>は業種特化型の業務支援ソフトウェアメーカー。私立学校法人向けトータル校務支援システムやスポーツジム向けの会員管理・運営システムなどを中核に業容を拡大してきた。全事業の黒字化を達成し、次のステージを目指す段階に差し掛かる。

1. 2017年10月期は全事業部門が黒字化し、増収増益で着地
同社の2017年10月期決算は、売上高3,807百万円(前期比22.5%増)、営業利益350百万円(同81.5%増)と大幅増収増益で着地した。売上げは大型案件が期中に売上計上となったために期初予想から大きく上振れた。利益面でも、利益率の高いストック収入が増収となったほか、公共向けの新規事業2部門が黒字化して6事業全部が黒字化し、全社の利益が底上げされた。かねてより取り組んできた『Value & Volume Business』戦略が結実した1年であった。

2. 新中期経営計画『Stage Up Twenty』を発表。3つの成長戦略で経常利益6億円を目指す
同社は2018年10月期から2020年10月期までの新3ヶ年中期経営計画『Stage Up Twenty』を策定した。1)公共向けビジネスの拡大、2)クラウドサービスの一段の拡大、3)BtoCビジネスの本格展開、の3つの成長戦略で最終年度の2020年10月期において経常利益6億円を目指すというのがその内容だ。弊社では、同社のストック収入が年間2ケタの成長を続けると期待されること、6つの事業それぞれにおいて商品の競争力や成長性に変化はなく今後も順調に成長が期待されること、などを理由として、新中計の業績計画が達成される可能性は十分に高いと考えている。

3. 2018年10月期は減収予想ながら増益を予想。ストック収入増大が貢献すると期待
2018年10月期について同社は、売上高3,339百万円(前期比12.3%減)、営業利益383百万円(同9.2%増)と減収増益を予想している。売上高の減収予想は前期の大型案件の反動減によるもので、実体的にはこれまで同様の成長ペースが続くと予想されている。一方利益面では、大型案件の利益率が高くなかったことや、利益率の高いストック収入の順調な成長予想により、前期比増益の予想となっている。弊社では、前期の大型案件及び顧客急増の公会計ソフトに付随するメンテナンス・サポート収入の増大や各種クラウドサービスの順調な拡大などによって、今通期の利益予想は超過達成される可能性が高いとみている。

■Key Points
・『Value & Volume Business』戦略のもと、6事業部門すべての黒字化を達成し、増収増益で着地
・新中期経営計画を発表。公共・クラウド・BtoCの3つの成長戦略で実現を目指す
・クラウドサービスを軸に、サポート・メンテナンス収入と合わせたストック収入を増大させ、経営基盤の安定化を図る

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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