システム ディ Research Memo(15):減収ながら、ストック収入の拡大で利益面では増益となる見通し
[18/02/15]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■今後の見通し
2018年10月期についてシステム ディ<3804>は、売上高3,339百万円(前期比12.3%減)、営業利益383百万円(同9.2%増)、経常利益380百万円(同9.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益256百万円(同7.7%増)と減収・増益を予想している。
売上高において前期比減収を予想する理由は、前期にあった大型案件の完了減だ。2017年10月期は学園ソリューション事業において日本大学向け大型案件があったほか、ウェルネスソリューション事業においても大手フィットネス事業者向けの大型案件があった。いずれも、前期に完納して稼働し始め、当然前期末までに売上計上されている。
しかしながら、これら大型案件は相当程度のカスタマイズコストを必要とし利益率は必ずしも高くはなかったもようだ。その大型案件の売上減と製造減が営業利益以下についての増益予想の伏線となっている。利益面で直接的に押し上げ要因となるのは、ストック収入の拡大だと弊社ではみている。前期は1,007百万円と10億円の大台を超えたが、今期はここから15%〜20%の上積みを狙っているとみられる。公教育ソリューション事業やウェルネスソリューション事業でクラウドサービスが順調に販売を伸ばしていることや、前期の大型案件や公会計ソリューション事業のソフト販売拡大に伴うサポート・メンテナンス収入の拡大といった要因を踏まえれば、ストック収入の20%前後の増収は十分可能性があると弊社では考えている。
今期の経常利益予想は380百万円で、新中期経営計画の業績計画である400百万円に対して20百万円ほど足りない。この差は今期の業績予想について、より精緻かつ慎重に見たためであると弊社では推測している。事業部門別動向で述べたように、同社の各商品の競争力や市場環境、前期の大型案件等の実績とそこから今期以降期待されるサポート収入などに照らして考えると、今期の経常利益が400百万円を達成する可能性は十分高いと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<HN>
2018年10月期についてシステム ディ<3804>は、売上高3,339百万円(前期比12.3%減)、営業利益383百万円(同9.2%増)、経常利益380百万円(同9.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益256百万円(同7.7%増)と減収・増益を予想している。
売上高において前期比減収を予想する理由は、前期にあった大型案件の完了減だ。2017年10月期は学園ソリューション事業において日本大学向け大型案件があったほか、ウェルネスソリューション事業においても大手フィットネス事業者向けの大型案件があった。いずれも、前期に完納して稼働し始め、当然前期末までに売上計上されている。
しかしながら、これら大型案件は相当程度のカスタマイズコストを必要とし利益率は必ずしも高くはなかったもようだ。その大型案件の売上減と製造減が営業利益以下についての増益予想の伏線となっている。利益面で直接的に押し上げ要因となるのは、ストック収入の拡大だと弊社ではみている。前期は1,007百万円と10億円の大台を超えたが、今期はここから15%〜20%の上積みを狙っているとみられる。公教育ソリューション事業やウェルネスソリューション事業でクラウドサービスが順調に販売を伸ばしていることや、前期の大型案件や公会計ソリューション事業のソフト販売拡大に伴うサポート・メンテナンス収入の拡大といった要因を踏まえれば、ストック収入の20%前後の増収は十分可能性があると弊社では考えている。
今期の経常利益予想は380百万円で、新中期経営計画の業績計画である400百万円に対して20百万円ほど足りない。この差は今期の業績予想について、より精緻かつ慎重に見たためであると弊社では推測している。事業部門別動向で述べたように、同社の各商品の競争力や市場環境、前期の大型案件等の実績とそこから今期以降期待されるサポート収入などに照らして考えると、今期の経常利益が400百万円を達成する可能性は十分高いと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<HN>