KLab Research Memo(2):人気IP によるヒットタイトルの創出を得意とするモバイルオンラインゲーム会社
[18/03/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
1. 事業内容
KLab<3656>は、「世界と自分をワクワクさせろ」をビジョンに掲げ、スマートフォン向けアプリを中心にモバイルオンラインゲームの企画、開発を手掛けている。主要タイトルには、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(以下、スクフェス)、「BLEACH Brave Souls」(以下、ブレソル)などがあるほか、2017年12月期の新作タイトル「キャプテン翼〜たたかえドリームチーム〜」(以下、キャプテン翼)や「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」(以下、シャニライ)も順調に立ち上がってきた。
日本の人気漫画やアニメーションをゲーム化し、運用するところに強みがあり、海外への展開にも積極的である。上位4タイトルで売上高の大部分をバランスよく構成しており、特定のヒットタイトルへの依存度が高い業界においては非常に安定的な収益構造と言える。
事業セグメントは、主力の「ゲーム事業」のほか、創業来の大規模・高負荷対応インフラサービスの提供や2016年に事業化したラーメンアリーナ事業※などによる「その他」に区分されるが、「ゲーム事業」が売上高のほとんどを占める。
※事業方針の変換(ゲーム事業へ特化)により事業譲渡を決定。
主要タイトルの概要は以下のとおりである。
(1) 「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」
「ラブライブ!」とは、架空の女子高校生をスクールアイドルとして売り出していくメディアミックスプロジェクトであり、TVアニメを始め、アニメーションPV(DVD)付き音楽CDのリリースのほか、インターネットラジオやライブイベント、雑誌、トレーディングカードゲームなど、様々なメディアに展開する人気シリーズである。この「ラブライブ!」をゲーム化した「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」は、2013年4月に(株)ブシロードとの共同開発により提供を開始したリズムアクション&アドベンチャーゲームである。提供開始から1日で国内App Storeトップセールスランキング5位を獲得するなど順調に立ち上がり、その後もロングランのヒットタイトルとして業績貢献を続けており、2017年6月に国内ユーザー数2,100万人、2017年9月には全世界で4,000万人を達成した。
(2) 「BLEACH Brave Souls」
2015年7月に配信を開始した爽快3Dアクションゲームである。題材となる「BLEACH」とは、(株)集英社が発行する少年漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で人気連載されていた剣戟バトルアクションコミックであり、TVアニメのほか、劇場版も公開されている。また、日本だけでなく海外での人気も非常に高い。2018年2月には全世界で3,000 万ダウンロードを突破した。
(3) 「キャプテン翼〜たたかえドリームチーム〜」
2017年6月13日に配信を開始した前期の新作タイトル(対戦型サッカーシミュレーションゲーム)である。事前登録の段階から注目を集めていたが、日本版のリリースから3週間で200万ダウンロードを突破するなど、想定を上回るペースで立ち上がってきた。世界的な人気を誇ってきたIPとしての認知度に加え、ゲームとしての作り込みの良さ(育成要素の強さ、対戦ゲームとしての醍醐味、世界中のプレイヤーによるドリームチームの編成、課金ポイントの充実など)が高い評価や業績寄与につながっていると考えられる。2017年12月5日にはグローバル版をリリース。こちらも2週間で200万ダウンロードを記録し、2018年2月には400万ダウンロードを突破するなど、順調に伸びている※。
※国・地域別最高セールスランキング(App Store)では、バーレーン、香港、UAE、マカオでそれぞれ1位を記録したほか、イタリア(3位)、フランス(4位)、スペイン(5位)、アルゼンチン(5位)など、サッカーの盛んな欧州や南米でも上位にランキングされている(2018年2月12日現在)。
(4) 「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」
2017年8月28日に配信を開始した前期の新作タイトルである。「うたの☆プリンスさまっ♪」は2010年にゲーム第1作をリリース以来、メディアミックス展開を広げてきた人気IPと言える。これまでの実績に目を向けると、ゲームでは12種計100本のビッグセールスを記録、TVアニメでは第4期まで放送し、アニメDVD/BDの人気も高い。音楽メディアは著名ランキング会社が提供する音楽ランキングで1位を獲得するなど、アニメ系CDセールストップの常連となってきた。また、リアルイベントではライブチケットは即完売し、有名イベント会場をファンが埋め尽くすなど、女性を中心とする熱狂的なファンを有している。すなわち、メディアミックス展開が更にIPを盛り上げる効果を生み出してきたものと捉えることができる。シャニライはセールスランキングでは10位以内にいかずとも高水準を維持しており、ライフタイムバリューを重視した戦略により着実に実績を伸ばしている。2018年1月24日には中国大陸版とグローバル版を同時リリースし、2018年3月には全世界300万ダウンロードを突破している。こちらも順調に伸びているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<NB>
1. 事業内容
KLab<3656>は、「世界と自分をワクワクさせろ」をビジョンに掲げ、スマートフォン向けアプリを中心にモバイルオンラインゲームの企画、開発を手掛けている。主要タイトルには、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(以下、スクフェス)、「BLEACH Brave Souls」(以下、ブレソル)などがあるほか、2017年12月期の新作タイトル「キャプテン翼〜たたかえドリームチーム〜」(以下、キャプテン翼)や「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」(以下、シャニライ)も順調に立ち上がってきた。
日本の人気漫画やアニメーションをゲーム化し、運用するところに強みがあり、海外への展開にも積極的である。上位4タイトルで売上高の大部分をバランスよく構成しており、特定のヒットタイトルへの依存度が高い業界においては非常に安定的な収益構造と言える。
事業セグメントは、主力の「ゲーム事業」のほか、創業来の大規模・高負荷対応インフラサービスの提供や2016年に事業化したラーメンアリーナ事業※などによる「その他」に区分されるが、「ゲーム事業」が売上高のほとんどを占める。
※事業方針の変換(ゲーム事業へ特化)により事業譲渡を決定。
主要タイトルの概要は以下のとおりである。
(1) 「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」
「ラブライブ!」とは、架空の女子高校生をスクールアイドルとして売り出していくメディアミックスプロジェクトであり、TVアニメを始め、アニメーションPV(DVD)付き音楽CDのリリースのほか、インターネットラジオやライブイベント、雑誌、トレーディングカードゲームなど、様々なメディアに展開する人気シリーズである。この「ラブライブ!」をゲーム化した「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」は、2013年4月に(株)ブシロードとの共同開発により提供を開始したリズムアクション&アドベンチャーゲームである。提供開始から1日で国内App Storeトップセールスランキング5位を獲得するなど順調に立ち上がり、その後もロングランのヒットタイトルとして業績貢献を続けており、2017年6月に国内ユーザー数2,100万人、2017年9月には全世界で4,000万人を達成した。
(2) 「BLEACH Brave Souls」
2015年7月に配信を開始した爽快3Dアクションゲームである。題材となる「BLEACH」とは、(株)集英社が発行する少年漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で人気連載されていた剣戟バトルアクションコミックであり、TVアニメのほか、劇場版も公開されている。また、日本だけでなく海外での人気も非常に高い。2018年2月には全世界で3,000 万ダウンロードを突破した。
(3) 「キャプテン翼〜たたかえドリームチーム〜」
2017年6月13日に配信を開始した前期の新作タイトル(対戦型サッカーシミュレーションゲーム)である。事前登録の段階から注目を集めていたが、日本版のリリースから3週間で200万ダウンロードを突破するなど、想定を上回るペースで立ち上がってきた。世界的な人気を誇ってきたIPとしての認知度に加え、ゲームとしての作り込みの良さ(育成要素の強さ、対戦ゲームとしての醍醐味、世界中のプレイヤーによるドリームチームの編成、課金ポイントの充実など)が高い評価や業績寄与につながっていると考えられる。2017年12月5日にはグローバル版をリリース。こちらも2週間で200万ダウンロードを記録し、2018年2月には400万ダウンロードを突破するなど、順調に伸びている※。
※国・地域別最高セールスランキング(App Store)では、バーレーン、香港、UAE、マカオでそれぞれ1位を記録したほか、イタリア(3位)、フランス(4位)、スペイン(5位)、アルゼンチン(5位)など、サッカーの盛んな欧州や南米でも上位にランキングされている(2018年2月12日現在)。
(4) 「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」
2017年8月28日に配信を開始した前期の新作タイトルである。「うたの☆プリンスさまっ♪」は2010年にゲーム第1作をリリース以来、メディアミックス展開を広げてきた人気IPと言える。これまでの実績に目を向けると、ゲームでは12種計100本のビッグセールスを記録、TVアニメでは第4期まで放送し、アニメDVD/BDの人気も高い。音楽メディアは著名ランキング会社が提供する音楽ランキングで1位を獲得するなど、アニメ系CDセールストップの常連となってきた。また、リアルイベントではライブチケットは即完売し、有名イベント会場をファンが埋め尽くすなど、女性を中心とする熱狂的なファンを有している。すなわち、メディアミックス展開が更にIPを盛り上げる効果を生み出してきたものと捉えることができる。シャニライはセールスランキングでは10位以内にいかずとも高水準を維持しており、ライフタイムバリューを重視した戦略により着実に実績を伸ばしている。2018年1月24日には中国大陸版とグローバル版を同時リリースし、2018年3月には全世界300万ダウンロードを突破している。こちらも順調に伸びているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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