北の達人 Research Memo(5):広告の自社運用化や新規メディアの開拓など、集客体制の強化に取り組む
[18/05/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■北の達人コーポレーション<2930>の活動実績
1. 新商品のリリース実績
2018年2月期は年間を通じて6商品(上期2、下期4)をリリースした。具体的には、1)ピーリングによって古い角質を取り除き、明るく美しい理想的な手へと導くオリジナルスキンケア商品「ルミナピール」(2017年7月24日)、2)ほうれい線・目尻・眉間等気になるシワに、顔中どこにでも使用することが可能で、見た目の印象を左右するシワの悩み向けに開発された「リンキーフラット」(2017年10月5日)、3)上まぶたをスッキリと引き締め、本来の肌を取り戻す上まぶた専用美容ジェル「リッドキララ」(2017年10月31日)、4)ボディメイクの超効率化にフォーカスしたハイブリッドプロテイン「ビルドメイク24」(2018年2月22日)、5)蓄積された紫外線ダメージをダイレクトに集中ケアする、「貼る」ピンポイント型アプローチシートの「リシャインパッチ」(2018年2月27日)である。そのうち、2、3商品が順調に立ち上がっているようだ。また、現在のパイプラインは15品目前後が進行しており、今後も年間5商品前後をコンスタントにリリースする方針である。なお、2017年3月に投入した「おんやむ生活」は、2018年2月に終売している。
2. 集客体制の強化
前期に引き続き、集客部門の人員を大幅に増員※し、集客体制の強化を図った。特に、前期から開始した広告の自社運用化の促進や、新規メディアへの取り組み強化といった施策を実施したことにより、新規獲得能力の増強と効率性の向上の両立を実現するとともに、その結果として、大規模な広告投資を実施しても利益を十分に生み出せる体制を確立することができたと言える。また、これまでのYahoo(ヤフー<4689>)、Google(アルファベット)、Facebook、Instagram、LINE<3938> などに加えて、新たなメディアの開拓にも取り組んでいる。取引額の拡大に伴い、各メディアとの関係(交渉力)にも有利な環境が整ってきているようだ。今後は集客体制をさらに強化するとともに、これまで経営資源の制約などにより手が回っていなかった商品の掘り起し(専任担当者の配置など)にも取り組む方針であり、業績の底上げ効果が期待できる。
※新卒5名の配属を含め、いわゆる営業部隊は30名体制となっており、これは前々期末(2016年2月期末)と比べて4〜5倍の規模となっているようだ。
3. 機能性表示食品
2015年4月から施行された機能性表示食品制度への対応については、消費者庁に届け出していた「紅珠漢」(低分子化ライチポリフェノール配合サプリメント)が2017年5月に「機能性表示食品」として受理された。また、2018年3月には主力商品「カイテキオリゴ」の主成分である「オリゴ糖」自体が機能性表示食品制度の対象として認定されたことから、同商品の早期申請に向けた可能性も高まってきた。そのほかにも2〜3商品について手続きを進めているようだ。
4. 競合・模倣対策室の設置
同社は、知的財産権の保護を目的として、「競合・模倣対策室」を新たに設置し、公正な競争環境の確保にも取り組んでいる。2018年2月7日には、健康食品販売の(株)はぐくみプラス(本社:福岡市)を被告として、不正表示防止法に基づく表示の差し止めと1億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした※。業績への直接的な影響を見込む性質のものではないが、リスクマネジメントとしてのアナウンスメント効果は大きいと考えられる。
※同社側の発表によると、はぐくみプラスが販売している「はぐくみオリゴ」のオリゴ糖純度を100%と表示する行為が品質誤認表示に該当し、また、同社が販売している「カイテキオリゴ」について、はぐくみプラスが「カイテキオリゴはオリゴ糖100%じゃない、はぐくみオリゴはその点良品で100%」等の虚偽の事実を述べる行為が信用毀損行為に該当すると主張している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<MH>
1. 新商品のリリース実績
2018年2月期は年間を通じて6商品(上期2、下期4)をリリースした。具体的には、1)ピーリングによって古い角質を取り除き、明るく美しい理想的な手へと導くオリジナルスキンケア商品「ルミナピール」(2017年7月24日)、2)ほうれい線・目尻・眉間等気になるシワに、顔中どこにでも使用することが可能で、見た目の印象を左右するシワの悩み向けに開発された「リンキーフラット」(2017年10月5日)、3)上まぶたをスッキリと引き締め、本来の肌を取り戻す上まぶた専用美容ジェル「リッドキララ」(2017年10月31日)、4)ボディメイクの超効率化にフォーカスしたハイブリッドプロテイン「ビルドメイク24」(2018年2月22日)、5)蓄積された紫外線ダメージをダイレクトに集中ケアする、「貼る」ピンポイント型アプローチシートの「リシャインパッチ」(2018年2月27日)である。そのうち、2、3商品が順調に立ち上がっているようだ。また、現在のパイプラインは15品目前後が進行しており、今後も年間5商品前後をコンスタントにリリースする方針である。なお、2017年3月に投入した「おんやむ生活」は、2018年2月に終売している。
2. 集客体制の強化
前期に引き続き、集客部門の人員を大幅に増員※し、集客体制の強化を図った。特に、前期から開始した広告の自社運用化の促進や、新規メディアへの取り組み強化といった施策を実施したことにより、新規獲得能力の増強と効率性の向上の両立を実現するとともに、その結果として、大規模な広告投資を実施しても利益を十分に生み出せる体制を確立することができたと言える。また、これまでのYahoo(ヤフー<4689>)、Google(アルファベット
※新卒5名の配属を含め、いわゆる営業部隊は30名体制となっており、これは前々期末(2016年2月期末)と比べて4〜5倍の規模となっているようだ。
3. 機能性表示食品
2015年4月から施行された機能性表示食品制度への対応については、消費者庁に届け出していた「紅珠漢」(低分子化ライチポリフェノール配合サプリメント)が2017年5月に「機能性表示食品」として受理された。また、2018年3月には主力商品「カイテキオリゴ」の主成分である「オリゴ糖」自体が機能性表示食品制度の対象として認定されたことから、同商品の早期申請に向けた可能性も高まってきた。そのほかにも2〜3商品について手続きを進めているようだ。
4. 競合・模倣対策室の設置
同社は、知的財産権の保護を目的として、「競合・模倣対策室」を新たに設置し、公正な競争環境の確保にも取り組んでいる。2018年2月7日には、健康食品販売の(株)はぐくみプラス(本社:福岡市)を被告として、不正表示防止法に基づく表示の差し止めと1億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした※。業績への直接的な影響を見込む性質のものではないが、リスクマネジメントとしてのアナウンスメント効果は大きいと考えられる。
※同社側の発表によると、はぐくみプラスが販売している「はぐくみオリゴ」のオリゴ糖純度を100%と表示する行為が品質誤認表示に該当し、また、同社が販売している「カイテキオリゴ」について、はぐくみプラスが「カイテキオリゴはオリゴ糖100%じゃない、はぐくみオリゴはその点良品で100%」等の虚偽の事実を述べる行為が信用毀損行為に該当すると主張している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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