リソル Research Memo(5):「リソルスタイル」の徹底とさらなる進化でグループシナジーを加速させる
[18/12/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
1. 事業セグメント別売上高構成比と同社の特徴
リソルホールディングス<5261>の2019年3月期第2四半期における事業セグメント別売上高構成比を見ると、ホテル運営事業とゴルフ運営事業の同構成比が大きく同社グループを安定的に下支えしていることがわかる。また長期成長のけん引役が期待されるCCRC事業と再生エネルギー事業が次に大きいグループを形成している。不動産売却や投資再生ビジネスで構成される不動産関連事業は一見すると同構成比が低いように見えるも、案件次第で売上高が一時的に大きく膨らむことがある。また、同社の事業セグメントは一見ばらばらのように見えるが、福利厚生事業がグループ連携をサポートし、後に述べるリソルサイクルによって重層的なシナジーを醸成していることが分かる。これらは同社ならではの特徴である。
“くつろぎを、デザインする”をコンセプトにホテルリソルブランドを拡大多様化する宿泊ニーズへの対応をすすめる
2. 事業内容
ホテル運営事業
ホテル運営事業では、“ホテルリソル”ブランドを中心とした全国13ヶ所の施設が収益の要となっている。運営施設の最適な事業モデルは、立地、客層、競争力と将来のポテンシャルなど諸条件を厳密に評価し決定する。
同事業では“ホテルリソル”ブランドを“ホテルリソル”シリーズとワンランク上の“ホテルリソルトリニティ”シリーズで展開している。同ブランドでは、自宅のようにくつろげる居心地の良い「リビングロビー®」※、客室の中で靴を脱いでくつろげる「シューズオフスタイル」、「RESOLオリジナル快眠ベッド」や「ウェルカムアロマ」など、くつろぎの「リソルスタイル」で他社との差別化を図っている。運営面では、笑顔の接客、ポイントを貯めて使えるリソルカード、宿泊者アンケートによるフォローアップなど顧客志向が行き届き、きめ細やかな価格設定やコスト管理も徹底されている。特に、グループシナジーの中心であるリソルカード会員への入会率・利用率ともに向上させ、事業の持続的な成長につなげていく考え。なお同ブランドは2018年10月までに京都に3館をオープンした。
※リビングロビーは同社の登録商標
現在、ホテルリソルのほかペット&スパホテル、R&Sホテル、スパ&ゴルフリゾート、プリシアリゾートヨロンを展開している。今後、“ホテルリソル”ブランド(横浜桜木町、秋葉原、上野、大阪)と「ペット&スパホテル伊豆高原」の新規開業を控え、さらに新ブランド“リソルキャビン”、長期滞在型ホテルなど宿泊ニーズの多様化への対応が進む。同事業の拡大は “リソル”ブランド全体の認知度と価値の向上に寄与していくだろう。インバウンド需要や東京オリンピックの恩恵を最も享受するセグメントとして、同社の中期成長に貢献していくことが期待される。
来場者の利便性を高める「自動精算機」を開発 運営合理化と会員リピート率向上を同時に実現していく
ゴルフ運営事業
同社のゴルフ運営事業は、直営型、賃貸借型、支配人派遣型、経営支援型等オールラウンドな運営スタイルに対応する。運営施設は全国で15ヶ所(一部他セグメント管轄や運営提携を含む)。現在、効率運営コースから高級コースまで、来場者数と客単価のバランスを見ながら顧客ニーズとゴルフ場特性に合わせた運営スタイルを展開している。
同社のゴルフ場では、開発した自動精算機を順次導入している。(一部例外あり)
チェックインと精算が簡単になるなど利用者にメリットがうまれ、またゴルフ場側は運営合理化ができ、リピーターの獲得とさらなる囲い込みにつなげる。
高効率運営コースとして挑戦した「南栃木ゴルフ倶楽部」では生産性が向上し一つの運営モデルを確立した。また、新たな需要創出策としてゴルフになじみのない女性や初心者にやさしいプレースタイル「はじめてのゴルフ」※をスタート。ゴルフ場レストランを活用したバンケット事業では、プレーヤーはもとよりゴルフプレーヤー以外でも気軽に利用できる様々な企画を打ち出し、クラブハウスのコミュニティ・プレイス化が定着している。
ゴルフは2020年東京オリンピックの正式種目に選ばれ、ゴルフに触れたことのない層からの親しみも増していくだろう。
※「はじめてのゴルフ」は特許出願中。
将来を見据えCCRC事業を長期成長戦略のコアに
CCRC事業(多世代交流型ウェルネス事業)
「リソル生命の森」で“シニアがいつまでも健康に暮らせるまちづくり”を新コンセプトとした、多世代交流型ウェルネス事業を展開。「大学連携型CCRC」等の地方創生推進事業、多世代交流型リゾートコミュニティ事業、健康寿命延伸のための健康長寿プログラム開発を進めている。
「リソル生命の森」は都心から50km圏内という絶好のロケーションに位置し、緑豊かで広大な敷地に、宿泊施設、ゴルフ場、多彩なスポーツ・レジャー・レクリエーション施設、レストランやクリニックも併設し多世代交流型リゾートコミュニティを形成している。
同事業では、千葉大学と連携した生涯学習プログラム(カレッジリンク)をはじめ、健康寿命延伸を目的とした「リソルウェルネスプログラム(千葉大学予防医学センター近藤克則教授監修)」を提供しており、同プログラムの質・量の充実が進んでいる。「健康」であり続け、「学ぶ」ことの満足や「楽しむ」ことの豊かさ、「生きる」ことの充実も追求し、アクティブに過ごす「大学連携型CCRC」を、千葉県長柄町を含む三者で進めている。
東京オリンピック年に向けスポーツ業界からの関心も高まる「リソル生命の森」では、「大学連携型CCRC」の確立も見据え、もみじの里エリアを皮切りに上級化を開始した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<SF>
1. 事業セグメント別売上高構成比と同社の特徴
リソルホールディングス<5261>の2019年3月期第2四半期における事業セグメント別売上高構成比を見ると、ホテル運営事業とゴルフ運営事業の同構成比が大きく同社グループを安定的に下支えしていることがわかる。また長期成長のけん引役が期待されるCCRC事業と再生エネルギー事業が次に大きいグループを形成している。不動産売却や投資再生ビジネスで構成される不動産関連事業は一見すると同構成比が低いように見えるも、案件次第で売上高が一時的に大きく膨らむことがある。また、同社の事業セグメントは一見ばらばらのように見えるが、福利厚生事業がグループ連携をサポートし、後に述べるリソルサイクルによって重層的なシナジーを醸成していることが分かる。これらは同社ならではの特徴である。
“くつろぎを、デザインする”をコンセプトにホテルリソルブランドを拡大多様化する宿泊ニーズへの対応をすすめる
2. 事業内容
ホテル運営事業
ホテル運営事業では、“ホテルリソル”ブランドを中心とした全国13ヶ所の施設が収益の要となっている。運営施設の最適な事業モデルは、立地、客層、競争力と将来のポテンシャルなど諸条件を厳密に評価し決定する。
同事業では“ホテルリソル”ブランドを“ホテルリソル”シリーズとワンランク上の“ホテルリソルトリニティ”シリーズで展開している。同ブランドでは、自宅のようにくつろげる居心地の良い「リビングロビー®」※、客室の中で靴を脱いでくつろげる「シューズオフスタイル」、「RESOLオリジナル快眠ベッド」や「ウェルカムアロマ」など、くつろぎの「リソルスタイル」で他社との差別化を図っている。運営面では、笑顔の接客、ポイントを貯めて使えるリソルカード、宿泊者アンケートによるフォローアップなど顧客志向が行き届き、きめ細やかな価格設定やコスト管理も徹底されている。特に、グループシナジーの中心であるリソルカード会員への入会率・利用率ともに向上させ、事業の持続的な成長につなげていく考え。なお同ブランドは2018年10月までに京都に3館をオープンした。
※リビングロビーは同社の登録商標
現在、ホテルリソルのほかペット&スパホテル、R&Sホテル、スパ&ゴルフリゾート、プリシアリゾートヨロンを展開している。今後、“ホテルリソル”ブランド(横浜桜木町、秋葉原、上野、大阪)と「ペット&スパホテル伊豆高原」の新規開業を控え、さらに新ブランド“リソルキャビン”、長期滞在型ホテルなど宿泊ニーズの多様化への対応が進む。同事業の拡大は “リソル”ブランド全体の認知度と価値の向上に寄与していくだろう。インバウンド需要や東京オリンピックの恩恵を最も享受するセグメントとして、同社の中期成長に貢献していくことが期待される。
来場者の利便性を高める「自動精算機」を開発 運営合理化と会員リピート率向上を同時に実現していく
ゴルフ運営事業
同社のゴルフ運営事業は、直営型、賃貸借型、支配人派遣型、経営支援型等オールラウンドな運営スタイルに対応する。運営施設は全国で15ヶ所(一部他セグメント管轄や運営提携を含む)。現在、効率運営コースから高級コースまで、来場者数と客単価のバランスを見ながら顧客ニーズとゴルフ場特性に合わせた運営スタイルを展開している。
同社のゴルフ場では、開発した自動精算機を順次導入している。(一部例外あり)
チェックインと精算が簡単になるなど利用者にメリットがうまれ、またゴルフ場側は運営合理化ができ、リピーターの獲得とさらなる囲い込みにつなげる。
高効率運営コースとして挑戦した「南栃木ゴルフ倶楽部」では生産性が向上し一つの運営モデルを確立した。また、新たな需要創出策としてゴルフになじみのない女性や初心者にやさしいプレースタイル「はじめてのゴルフ」※をスタート。ゴルフ場レストランを活用したバンケット事業では、プレーヤーはもとよりゴルフプレーヤー以外でも気軽に利用できる様々な企画を打ち出し、クラブハウスのコミュニティ・プレイス化が定着している。
ゴルフは2020年東京オリンピックの正式種目に選ばれ、ゴルフに触れたことのない層からの親しみも増していくだろう。
※「はじめてのゴルフ」は特許出願中。
将来を見据えCCRC事業を長期成長戦略のコアに
CCRC事業(多世代交流型ウェルネス事業)
「リソル生命の森」で“シニアがいつまでも健康に暮らせるまちづくり”を新コンセプトとした、多世代交流型ウェルネス事業を展開。「大学連携型CCRC」等の地方創生推進事業、多世代交流型リゾートコミュニティ事業、健康寿命延伸のための健康長寿プログラム開発を進めている。
「リソル生命の森」は都心から50km圏内という絶好のロケーションに位置し、緑豊かで広大な敷地に、宿泊施設、ゴルフ場、多彩なスポーツ・レジャー・レクリエーション施設、レストランやクリニックも併設し多世代交流型リゾートコミュニティを形成している。
同事業では、千葉大学と連携した生涯学習プログラム(カレッジリンク)をはじめ、健康寿命延伸を目的とした「リソルウェルネスプログラム(千葉大学予防医学センター近藤克則教授監修)」を提供しており、同プログラムの質・量の充実が進んでいる。「健康」であり続け、「学ぶ」ことの満足や「楽しむ」ことの豊かさ、「生きる」ことの充実も追求し、アクティブに過ごす「大学連携型CCRC」を、千葉県長柄町を含む三者で進めている。
東京オリンピック年に向けスポーツ業界からの関心も高まる「リソル生命の森」では、「大学連携型CCRC」の確立も見据え、もみじの里エリアを皮切りに上級化を開始した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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