DEAR・L Research Memo(2):東京に特化し都市型マンション開発などを手掛けるリアルエステート事業が中核
[18/12/20]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■会社概要
1. 会社概要
ディア・ライフ<3245>は、都市型マンションの開発事業・収益不動産の投資事業などのリアルエステート事業を中核に、人材派遣事業などを展開する企業グループである。2004年の会社設立以来、東京圏に特化した主に単身者・DINKS向けマンションの開発(リアルエステート事業)を主軸として急成長を遂げた。阿部幸広社長を始めとした専門性の高い人材の不動産目利き力が強みである。会社設立とほぼ同時にスタートさせた不動産業界向けの人材派遣業(セールスプロモーション事業)では、不動産業界に精通した強みを生かした細かなサポートで派遣先、派遣スタッフ両方からの高い信頼を獲得している。2018年9月期第2四半期まで連結子会社であったパルマが手掛けるのは、セルフストレージビジネス向けBPO事業(アウトソーシングサービス事業)である(現在は関連会社)。2018年5月、パルマは日本郵政グループと資本提携を行った。一連の資本政策により、日本郵政グループのパルマ株式所有比率は20.86%、同社の所有比率は61.12%(連結子会社)から43.32%(関連会社)となった。パルマにとっては、信用力・財務基盤が強化されるとともに、日本郵政グループの保有資産の有効活用の一環としてセルフストレージ施設を供給するなど、大きな成長機会の創出が期待できる。日本郵政グループとしても全国24,009(2018年9月末)の郵便局施設を始めとした、保有資産の収益性・ 資産効率の向上が可能となる。
2007年8月、会社設立から3年弱で東証マザーズに上場。2015年8月には東証1部に昇格した。
2. 事業内容
主力のリアルエステート事業では、東京圏エリアを中心に都市型マンションの開発、収益不動産の売買などを展開する。1棟30戸〜50戸の単身者・DINKS向けマンションの開発を得意とし、開発後は1棟単位で不動産会社・投資家層・事業法人等に売却する。全社売上高の94.3%(2018年9月期)、全社営業利益の95.9%(同)を稼ぐ大黒柱である。セールスプロモーション事業は、不動産業界に対して営業・事務系のスタッフを派遣し、販促業務サポートを展開する。女性スタッフの比率が高く、マンションのセールスサポートスタッフの需要が大きい。全社売上高の1.6%(同)、全社営業利益の1.8%(同)である。アウトソーシングサービス事業は、パルマが展開するセルフストレージビジネス向けBPOサービス、ITソリューション、ターンキーソリューションサービス(セルフストレージ施設開発販売・開業支援事業)である。BPOサービス及びITソリューションはストック型の事業特性のため安定成長している。全社売上高の4.1%(同)、全社営業利益の2.3%(同)を構成する。2018年9月期は上期までの業績が同社実績に計上されている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<RF>
1. 会社概要
ディア・ライフ<3245>は、都市型マンションの開発事業・収益不動産の投資事業などのリアルエステート事業を中核に、人材派遣事業などを展開する企業グループである。2004年の会社設立以来、東京圏に特化した主に単身者・DINKS向けマンションの開発(リアルエステート事業)を主軸として急成長を遂げた。阿部幸広社長を始めとした専門性の高い人材の不動産目利き力が強みである。会社設立とほぼ同時にスタートさせた不動産業界向けの人材派遣業(セールスプロモーション事業)では、不動産業界に精通した強みを生かした細かなサポートで派遣先、派遣スタッフ両方からの高い信頼を獲得している。2018年9月期第2四半期まで連結子会社であったパルマが手掛けるのは、セルフストレージビジネス向けBPO事業(アウトソーシングサービス事業)である(現在は関連会社)。2018年5月、パルマは日本郵政グループと資本提携を行った。一連の資本政策により、日本郵政グループのパルマ株式所有比率は20.86%、同社の所有比率は61.12%(連結子会社)から43.32%(関連会社)となった。パルマにとっては、信用力・財務基盤が強化されるとともに、日本郵政グループの保有資産の有効活用の一環としてセルフストレージ施設を供給するなど、大きな成長機会の創出が期待できる。日本郵政グループとしても全国24,009(2018年9月末)の郵便局施設を始めとした、保有資産の収益性・ 資産効率の向上が可能となる。
2007年8月、会社設立から3年弱で東証マザーズに上場。2015年8月には東証1部に昇格した。
2. 事業内容
主力のリアルエステート事業では、東京圏エリアを中心に都市型マンションの開発、収益不動産の売買などを展開する。1棟30戸〜50戸の単身者・DINKS向けマンションの開発を得意とし、開発後は1棟単位で不動産会社・投資家層・事業法人等に売却する。全社売上高の94.3%(2018年9月期)、全社営業利益の95.9%(同)を稼ぐ大黒柱である。セールスプロモーション事業は、不動産業界に対して営業・事務系のスタッフを派遣し、販促業務サポートを展開する。女性スタッフの比率が高く、マンションのセールスサポートスタッフの需要が大きい。全社売上高の1.6%(同)、全社営業利益の1.8%(同)である。アウトソーシングサービス事業は、パルマが展開するセルフストレージビジネス向けBPOサービス、ITソリューション、ターンキーソリューションサービス(セルフストレージ施設開発販売・開業支援事業)である。BPOサービス及びITソリューションはストック型の事業特性のため安定成長している。全社売上高の4.1%(同)、全社営業利益の2.3%(同)を構成する。2018年9月期は上期までの業績が同社実績に計上されている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<RF>