ヘリオステクノHD Research Memo(6):増収減益ながら、期初予想に対して利益上振れで着地
[19/01/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績の動向
1. 2019年3月期第2四半期決算の概要
ヘリオステクノホールディング<6927>の2019年3月期第2四半期決算は、売上高12,478百万円(前年同期比9.8%増)、営業利益1,571百万円(同7.9%減)、経常利益1,575百万円(同4.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,110百万円(同5.9%減)と増収減益で着地した。
同社は第2四半期決算発表において、通期見通しを上方修正した。売上高は期ずれの影響で減額修正となったが、営業利益は期初予想の7,900百万円から2,300百万円に21.0%の上方修正となった。
2019年3月期第2四半期の事業環境は、米中貿易摩擦の影響やスマートフォン市場の成熟化による影響などが懸念され、必ずしも楽観できる状況ではなかった。特に同社の主力事業となっている製造装置事業は、液晶パネルや有機ELパネルのための設備投資を主要市場としているため、外部環境の影響が懸念されていた。しかしながら同社は、2019年3月期第2四半期において配向膜用フレキソ印刷装置やMLSなどを順調に拡販し、製造装置事業において前年同期比8.6%の増収を達成した。また、人材サービス事業においても派遣者数の増加によって同21.8%の増収を記録し、全社ベースでは前年同期比9.8%の増収となった。
利益面では、2018年3月期はHRPの大量受注・大量納入により営業利益率が大幅に上昇したが、2019年3月期はその反動から前期比減益の期初予想でスタートした。しかしながら2019年3月期第2四半期は、営業利益が期初予想に対して大きく上振れて着地した。
営業利益上振れの要因として同社は、1)中古設備移設の案件で顧客からグレードアップの要望が追加されたことによる利益の増加、2)MLSの納入が予定どおり進んだが、露光装置の仕様変更があったために光源の追加納入などが発生したことに伴う利益の増加、3)前期に大量納入した製品保証引当金の戻入れの発生による利益の増加の3点を挙げている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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1. 2019年3月期第2四半期決算の概要
ヘリオステクノホールディング<6927>の2019年3月期第2四半期決算は、売上高12,478百万円(前年同期比9.8%増)、営業利益1,571百万円(同7.9%減)、経常利益1,575百万円(同4.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,110百万円(同5.9%減)と増収減益で着地した。
同社は第2四半期決算発表において、通期見通しを上方修正した。売上高は期ずれの影響で減額修正となったが、営業利益は期初予想の7,900百万円から2,300百万円に21.0%の上方修正となった。
2019年3月期第2四半期の事業環境は、米中貿易摩擦の影響やスマートフォン市場の成熟化による影響などが懸念され、必ずしも楽観できる状況ではなかった。特に同社の主力事業となっている製造装置事業は、液晶パネルや有機ELパネルのための設備投資を主要市場としているため、外部環境の影響が懸念されていた。しかしながら同社は、2019年3月期第2四半期において配向膜用フレキソ印刷装置やMLSなどを順調に拡販し、製造装置事業において前年同期比8.6%の増収を達成した。また、人材サービス事業においても派遣者数の増加によって同21.8%の増収を記録し、全社ベースでは前年同期比9.8%の増収となった。
利益面では、2018年3月期はHRPの大量受注・大量納入により営業利益率が大幅に上昇したが、2019年3月期はその反動から前期比減益の期初予想でスタートした。しかしながら2019年3月期第2四半期は、営業利益が期初予想に対して大きく上振れて着地した。
営業利益上振れの要因として同社は、1)中古設備移設の案件で顧客からグレードアップの要望が追加されたことによる利益の増加、2)MLSの納入が予定どおり進んだが、露光装置の仕様変更があったために光源の追加納入などが発生したことに伴う利益の増加、3)前期に大量納入した製品保証引当金の戻入れの発生による利益の増加の3点を挙げている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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