ワコム Research Memo(9):2020年3月期は前期比0.5円増配(+8.3%)の6.5円の配当予想を公表
[19/06/06]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■株主還元
ワコム<6727>は株主還元については配当金によることを基本とし、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当の継続と機動的な自己株式取得を基本方針としている。配当の水準については、従来は配当性向40%程度を配当の目安としていたが、2018年3月期から30%程度へと引き下げた。また、回数については事務コストを考慮して期末の年1回としている。
2019年3月期については期初予想通り、前期比横ばいの6円配の配当を決定している。税効果会計によるキャッシュインの伴わない要因を主に、分母となる親会社株主に帰属する当期利益が一時的に増加した結果、配当性向は25.3%への低下となる。2020年3月期については、前期比0.5円増配の6.5円の配当予想を公表している。予想1株当たり利益21.18円に基づく配当性向については、前期のような当期利益に関する一時的な要因を見込まないものの、増配を反映して30.7%となる。
同社は現行中計『Wacom Chapter 2』の実施の過程で、研究開発や新製品開発に資金需要は旺盛だが、一方でコスト構造改革の進展で着実な利益成長の実現に自信を深めたことが増配の決断につながったものと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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ワコム<6727>は株主還元については配当金によることを基本とし、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当の継続と機動的な自己株式取得を基本方針としている。配当の水準については、従来は配当性向40%程度を配当の目安としていたが、2018年3月期から30%程度へと引き下げた。また、回数については事務コストを考慮して期末の年1回としている。
2019年3月期については期初予想通り、前期比横ばいの6円配の配当を決定している。税効果会計によるキャッシュインの伴わない要因を主に、分母となる親会社株主に帰属する当期利益が一時的に増加した結果、配当性向は25.3%への低下となる。2020年3月期については、前期比0.5円増配の6.5円の配当予想を公表している。予想1株当たり利益21.18円に基づく配当性向については、前期のような当期利益に関する一時的な要因を見込まないものの、増配を反映して30.7%となる。
同社は現行中計『Wacom Chapter 2』の実施の過程で、研究開発や新製品開発に資金需要は旺盛だが、一方でコスト構造改革の進展で着実な利益成長の実現に自信を深めたことが増配の決断につながったものと弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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