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リネットジャパン Research Memo(8):2019年9月期の業績予想を増額修正、「カンボジア事業」の拡大見込む

注目トピックス 日本株
■業績見通し

2019年9月期の業績予想についてリネットジャパングループ<3556>は、第2四半期実績等を踏まえ、期初予想を増額修正した。修正後の業績予想として、営業収益を前期比77.9%増の8,070百万円、営業利益を368百万円(前期は8百万円)、経常利益を449百万円(同48百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益を319百万円(同23百万円)と大幅な増収増益を見込んでいる。

営業収益は、第2四半期同様、「カンボジア事業」が好調な車両販売やマイクロファイナンスの通年寄与などにより大きく拡大する見通しである。期初予想から増額修正したのも、「カンボジア事業」の伸びを勘案した結果とみられる。また、「ネットリサイクル事業」も、「メダルプロジェクト」などによるサービス認知度の向上や提携自治体との連携により順調に伸びる想定となっている。

利益面では、引き続き、「ネットリユース事業」が安定的な収益を生み出す一方、「カンボジア事業」の拡大による収益の底上げや「ネットリサイクル事業」の損益改善が大幅な増益に寄与するとともに、経常利益率も5.6%(前期は1.1%)に大きく改善する見通しである。

業績予想を達成のためには、下期の営業収益3,672百万円、経常利益213百万円が必要となる。第2四半期実績については、前期からの期ずれ分が含まれていることに注意する必要があるが、その分を差し引いた(実質的な)第2四半期実績から判断しても、十分に達成可能な水準とみている。むしろ、経済成長の著しい「カンボジア事業」の成長が加速することにより、もう一段の業績修正の可能性についても注意する必要があろう。また、カンボジアで新たにライセンス取得を進めているリース事業及びマイクロ保険事業への参入が、今後の業績や財務に与える影響についてもフォローしたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)



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