ミロク情報 Research Memo(4):企業向けERPシステムの販売が既存・新規顧客ともに2ケタ増と好調
[19/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■ミロク情報サービス<9928>の業績動向
2. 品目別・販売先別売上動向
売上高の内訳を見ると、システム導入契約売上高は前期比16.2%増の19,665百万円、サービス収入は同4.2%増の9,867百万円、その他(主に子会社の事業)が同49.7%増の1,785百万円といずれも増収基調が続いた。期初計画比ではシステム導入契約売上高が7.5%増、サービス収入が2.2%増とそれぞれ上回った一方で、その他については計画を下回った。
(1)システム導入契約の販売先別、品目別売上高
システム導入契約売上高を販売先別で見ると、企業向けはERPシステムの旺盛な需要を受けて前期比19.5%増の10,667百万円と大きく伸張し、会計事務所向けも同6.9%増の5,963百万円と堅調に推移した。また、その他(本社・子会社売上及びパートナー向け売上)が同25.7%増の3,035百万円と2ケタ増収となったが、このうち約半分を占めるパートナー向け売上が同46.7%増と急増したことが要因となっている。2018年3月期に首都圏にパートナー支援を専門とする支社をつくり、地方を含めてパートナーの活性化に取り組んだ効果が顕在化した格好だ。
企業向けのうち、既存顧客向けは前期比18.4%増の8,095百万円、新規顧客向けは同23.0%増の2,572百万円といずれも2ケタ増収となった。企業向けに占める新規顧客の割合は20%超を維持している。中堅企業向けの「Galileopt NX-Plus」、中小企業向けの「MJSLINK NX-Plus」等、規模を問わず好調に推移した。また、会計事務所向けの「ACELINK NX-Pro」はリプレース需要の一巡により減収を見込んでいたが、想定を上回って需要が堅調に推移した。期初計画比で見ると企業向けが6.6%増、会計事務所向けが12.3%増、その他が2.0%増といずれも上回って着地している。
システム導入契約売上高を品目別で見ると、ソフトウェアが前期比18.8%増の12,440百万円、ハードウェアが同6.7%増の3,403百万円、ユースウェア(導入支援サービス)が同17.2%増の3,821百万円といずれも増収基調が続き、期初計画比でもソフトウェアが6.7%増、ハードウェアが10.7%増、ユースウェアが7.4%増とそれぞれ上回って着地した。
(2)サービス収入
サービス収入の内訳を見ると、ソフト運用支援サービス(企業向けソフト保守サービス)は契約件数の増加により、前期比3.4%増の4,409百万円と着実に伸張したほか、TVS(会計事務所向け総合保守サービス)も、新規顧客の獲得が進んだことにより同2.0%増の1,955百万円と堅調に推移した。また、会計事務所の顧問先である小規模事業者向けのソフト使用料は「かんたんクラウド会計」や「かんたんクラウド給与」等のクラウドサービスの伸張により同13.2%増の1,485百万円と2ケタ増となり、そのほかハード・NW(ネットワーク)保守サービスは同2.8%増の1,351百万円、サプライ用品は同0.5%増の665百万円と全てのサービスで増収となった。
期初計画比でも主力のソフト運用支援サービスが2.6%増、TVSが0.3%増、ソフト使用料が4.4%増となるなど顧客の獲得が順調に進んでいることがうかがわれる。サービス収入は顧客からの継続収入となるため、ストック型ビジネスとして同社の安定的な収益基盤となっている。
(3)その他
その他(主に子会社の事業)の売上高が前期比49.7%増の1,785百万円と大きく伸張したが、これは新たに子会社化したアド・トップの売上が加わったことが増加の主因となっている。ビズオーシャンについてはビジネス情報サイト「bizocean」の広告収入が微増に留まった。mmapについては、事業承継支援サービスの相談件数は増加したものの、成約件数、業績ともに伸び悩んだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 品目別・販売先別売上動向
売上高の内訳を見ると、システム導入契約売上高は前期比16.2%増の19,665百万円、サービス収入は同4.2%増の9,867百万円、その他(主に子会社の事業)が同49.7%増の1,785百万円といずれも増収基調が続いた。期初計画比ではシステム導入契約売上高が7.5%増、サービス収入が2.2%増とそれぞれ上回った一方で、その他については計画を下回った。
(1)システム導入契約の販売先別、品目別売上高
システム導入契約売上高を販売先別で見ると、企業向けはERPシステムの旺盛な需要を受けて前期比19.5%増の10,667百万円と大きく伸張し、会計事務所向けも同6.9%増の5,963百万円と堅調に推移した。また、その他(本社・子会社売上及びパートナー向け売上)が同25.7%増の3,035百万円と2ケタ増収となったが、このうち約半分を占めるパートナー向け売上が同46.7%増と急増したことが要因となっている。2018年3月期に首都圏にパートナー支援を専門とする支社をつくり、地方を含めてパートナーの活性化に取り組んだ効果が顕在化した格好だ。
企業向けのうち、既存顧客向けは前期比18.4%増の8,095百万円、新規顧客向けは同23.0%増の2,572百万円といずれも2ケタ増収となった。企業向けに占める新規顧客の割合は20%超を維持している。中堅企業向けの「Galileopt NX-Plus」、中小企業向けの「MJSLINK NX-Plus」等、規模を問わず好調に推移した。また、会計事務所向けの「ACELINK NX-Pro」はリプレース需要の一巡により減収を見込んでいたが、想定を上回って需要が堅調に推移した。期初計画比で見ると企業向けが6.6%増、会計事務所向けが12.3%増、その他が2.0%増といずれも上回って着地している。
システム導入契約売上高を品目別で見ると、ソフトウェアが前期比18.8%増の12,440百万円、ハードウェアが同6.7%増の3,403百万円、ユースウェア(導入支援サービス)が同17.2%増の3,821百万円といずれも増収基調が続き、期初計画比でもソフトウェアが6.7%増、ハードウェアが10.7%増、ユースウェアが7.4%増とそれぞれ上回って着地した。
(2)サービス収入
サービス収入の内訳を見ると、ソフト運用支援サービス(企業向けソフト保守サービス)は契約件数の増加により、前期比3.4%増の4,409百万円と着実に伸張したほか、TVS(会計事務所向け総合保守サービス)も、新規顧客の獲得が進んだことにより同2.0%増の1,955百万円と堅調に推移した。また、会計事務所の顧問先である小規模事業者向けのソフト使用料は「かんたんクラウド会計」や「かんたんクラウド給与」等のクラウドサービスの伸張により同13.2%増の1,485百万円と2ケタ増となり、そのほかハード・NW(ネットワーク)保守サービスは同2.8%増の1,351百万円、サプライ用品は同0.5%増の665百万円と全てのサービスで増収となった。
期初計画比でも主力のソフト運用支援サービスが2.6%増、TVSが0.3%増、ソフト使用料が4.4%増となるなど顧客の獲得が順調に進んでいることがうかがわれる。サービス収入は顧客からの継続収入となるため、ストック型ビジネスとして同社の安定的な収益基盤となっている。
(3)その他
その他(主に子会社の事業)の売上高が前期比49.7%増の1,785百万円と大きく伸張したが、これは新たに子会社化したアド・トップの売上が加わったことが増加の主因となっている。ビズオーシャンについてはビジネス情報サイト「bizocean」の広告収入が微増に留まった。mmapについては、事業承継支援サービスの相談件数は増加したものの、成約件数、業績ともに伸び悩んだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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