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システム ディ Research Memo(8):高効率ビジネスの推進により前期に続き過去最高利益の更新を目指す

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

●2019年10月期の見通し
2019年10月期についてシステムディ<3804>は、売上高3,484百万円(前期比2.5%増)、営業利益442百万円(同13.1%増)、経常利益440百万円(同13.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益297百万円(同15.0%増)と増収増益を予想している。これらの数値は期初予想から変更はない。

今第2四半期が期初計画を上回る順調な進捗となった結果、通期予想の達成に必要な今下期の収益のハードルが低くなり、特に利益面では前年同期比10%近い減益でも通期予想に到達する形となっている。しかしこのことをもって今通期業績の上振れ期待を持つのは若干時期尚早だろう。

同社の業績は元来が、日本の会計年度末(3月)もしくは年度初め(4月)に需要期を迎えるものが多く、上期偏重の強い季節性を有している。今第2四半期の営業利益率は20%を超える水準にまで上昇したが、下期にもそれが維持できるわけではないことは、前期実績にも表れている。また、売上高については今下期において前年同期比10%超の増収が必要な点も注意が必要だ。以上のような要因から、現状は、今通期の業績達成の可能性は十分高いという程度にとどめておくのが安全だと弊社では考えている。

ビジネスの実態面では、今下期も上期同様、高効率ビジネスの推進に注力する方針だ。主力の学園ソリューション事業では、新製品『CampusPlan Smart』の発売は今秋のため収益貢献は2020年10月期からとなる。しかし従来から続く『キャンパスプラン』はバージョン10を数えて“高効率ビジネス”の典型的な製品に仕上がっており、同社はこれの拡販を従来通り注力するとみられる。

クラウド型サービスの売上伸長もまた、高効率ビジネスの推進となる。クラウドによるサービス提供は製造・販売・保守のすべてのステージで経費を節減でき、利益率向上につながる。同社は5事業部門すべてでクラウドでのサービス提供を行っており、今下期も着実な成長が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)



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