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冨士ダイス Research Memo(1):粉末冶金と高精度超精密加工技術でものづくり界のリーディングカンパニ目指す

注目トピックス 日本株
■要約

冨士ダイス<6167>は、1949年の創業以来、超硬耐摩耗工具業界では長期にわたりトップシェアを堅持、現在のシェアは31.9%を誇る。また創業以来黒字経営を継続しており、72.8%と高い自己資本比率を誇り、収益率も高い。

2019年3月期業績は売上高18,356百万円(前期比2.0%増)、営業利益1,272百万円(同13.2%減)、経常利益1,348百万円(同8.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益950百万円(同1.9%増)と、米中問題や景気減速懸念のなかでおおむね会社計画並みの収益を確保して着地した。

2020年3月期は売上高18,700百万円(前期比1.9%増)、営業利益1,230百万円(同3.3%減)、経常利益1,390百万円(同3.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益990百万円(同4.1%増)を見込む。現状、景気の足踏み感が強まり、加えて米中貿易摩擦、日本においても対米貿易黒字などで日米通商政策の不透明感も増しているなかで、新製品の拡大、収益体質強化などで微増収、経常微増益を確保する計画となっている。

中期経営計画として2021年3月期に売上高19,000百万円、経常利益14,300百万円を目指す。この実現に向け、生産体制・品種の最適化を通じて成長力・収益力の強化を図るとともに、従来の事業領域に加え、粉末冶金技術を駆使した新材料開発を強化し耐摩耗工具以外への進出、また超精密加工技術を用いて新産業分野を開拓し、海外事業も加速することを掲げている。

■Key Points
・2019年3月期は前期比2.0%増収、8.4%経常減益とおおむね期初計画水準で着地
・2020年3月期は景気減速懸念も新製品等の拡大で1.9%増収、3.0%経常増益計画
・耐摩耗工具以外、新産業分野の開拓に注力し新たな成長目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)



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