アクセスグループ Research Memo(3):プロモーション事業と採用広報事業は売上順調
[19/09/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2019年9月期第3四半期の連結業績
アクセスグループ・ホールディングス<7042>の2019年9月期第3四半期(2018年10月- 2019年6月)業績は、売上高3,521百万円(前年同期比4.4%減)、営業利益125百万円(同57.2%減)、経常利益106百万円(同62.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益39百万円(同78.1%減)だった。売上高については、プロモーション事業及び採用広報事業が前年同期比で増収と順調だったが、一方で学校広報事業が減収となった。
2. セグメント別業績
1)プロモーション事業
プロモーション事業の売上高は、1,333百万円(前年同期比2.7%増)、セグメント損失は19百万円(前年同期は61百万円の利益)となった。住宅分野とケーブルテレビ分野を中心に、特定クライアントの広告方針変更による影響があったが、他のクライアントに営業を注力したほか、営業体制を全般的に見直し、追加的な連合企画も実施したことにより、上期の未達分も含めたリカバリーを図っている。これにより、住宅分野の他のクライアントで前期を大きく上回る受注を獲得できたほか、広告分野、公的機関分野、アパレル分野、外食分野が堅調に推移した。また、ダイレクトメール(DM)発送やキャンペーン事務局の案件の引き合いが引き続き強く、発送代行や景品手配代行が売上をけん引しており、売上高は特定クライアントの減収分をカバーし、前年同期を上回った。
損益面では特定の大口クライアントの広告方針変更による売上の減益幅が大きかったことに加え、郵送物取扱いや景品手配代行など比較的原価率の高い商材の受注が多かったことで原価が高止まった。また、上期にシニア分野において想定を超えるイベント原価が発生したこと等を要因として、セグメント損失が発生、損益面で前年同期を下回っている。
2)採用広報事業
採用広報事業の売上高は、1,410百万円(前年同期比1.5%増)、セグメント利益は141百万円(同30.6%減)となった。2019年9月期から本格参入した2021年3月卒業者向けのインターンシップイベントが堅調に推移。新卒人材紹介についても前期比で伸長したほか、期初計画外の追加的施策である各種イベントを開催し、一定の売上を計上している。これらの状況に加え、上期に開催した「UNI-PLATZ(ウニプラッツ)フェア」も前期を上回ったことから、売上高は前年同期を上回っている。
損益面では利益面の貢献度合いの高い既存イベントが前期を下回ったことに加え、動員確保に向けたプロモーション費用の増加等を要因として全般的に原価が高止まりし、既存イベントの減益分をカバーするに至らなかったため、セグメント利益は前年同期を下回っている。
3)学校広報事業
学校広報事業の売上高は777百万円(前年同期比21.9%減)、セグメント損失は42百万円(前年同期比は5百万円の損失)となった。毎年6月に渋谷・ヒカリエホールで開催している外国人留学生向け進学イベントを初めて3日間開催し、過去最高の来場者数を記録するなど、連合企画は堅調に推移した。しかし、個別案件の制作物案件について、学校案内やWeb出願システムを中心に、クライアント都合による第4四半期への納品時期変更や案件の見送り等が発生したことなどを要因として、売上高は前年同期を下回っている。
損益面では売上の減収要因に伴い、前年同期を下回っている。なお、第4四半期の受注高が前年同期を上回って推移しており、通期ではセグメント損失を解消し、復調する見通しである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)
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1. 2019年9月期第3四半期の連結業績
アクセスグループ・ホールディングス<7042>の2019年9月期第3四半期(2018年10月- 2019年6月)業績は、売上高3,521百万円(前年同期比4.4%減)、営業利益125百万円(同57.2%減)、経常利益106百万円(同62.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益39百万円(同78.1%減)だった。売上高については、プロモーション事業及び採用広報事業が前年同期比で増収と順調だったが、一方で学校広報事業が減収となった。
2. セグメント別業績
1)プロモーション事業
プロモーション事業の売上高は、1,333百万円(前年同期比2.7%増)、セグメント損失は19百万円(前年同期は61百万円の利益)となった。住宅分野とケーブルテレビ分野を中心に、特定クライアントの広告方針変更による影響があったが、他のクライアントに営業を注力したほか、営業体制を全般的に見直し、追加的な連合企画も実施したことにより、上期の未達分も含めたリカバリーを図っている。これにより、住宅分野の他のクライアントで前期を大きく上回る受注を獲得できたほか、広告分野、公的機関分野、アパレル分野、外食分野が堅調に推移した。また、ダイレクトメール(DM)発送やキャンペーン事務局の案件の引き合いが引き続き強く、発送代行や景品手配代行が売上をけん引しており、売上高は特定クライアントの減収分をカバーし、前年同期を上回った。
損益面では特定の大口クライアントの広告方針変更による売上の減益幅が大きかったことに加え、郵送物取扱いや景品手配代行など比較的原価率の高い商材の受注が多かったことで原価が高止まった。また、上期にシニア分野において想定を超えるイベント原価が発生したこと等を要因として、セグメント損失が発生、損益面で前年同期を下回っている。
2)採用広報事業
採用広報事業の売上高は、1,410百万円(前年同期比1.5%増)、セグメント利益は141百万円(同30.6%減)となった。2019年9月期から本格参入した2021年3月卒業者向けのインターンシップイベントが堅調に推移。新卒人材紹介についても前期比で伸長したほか、期初計画外の追加的施策である各種イベントを開催し、一定の売上を計上している。これらの状況に加え、上期に開催した「UNI-PLATZ(ウニプラッツ)フェア」も前期を上回ったことから、売上高は前年同期を上回っている。
損益面では利益面の貢献度合いの高い既存イベントが前期を下回ったことに加え、動員確保に向けたプロモーション費用の増加等を要因として全般的に原価が高止まりし、既存イベントの減益分をカバーするに至らなかったため、セグメント利益は前年同期を下回っている。
3)学校広報事業
学校広報事業の売上高は777百万円(前年同期比21.9%減)、セグメント損失は42百万円(前年同期比は5百万円の損失)となった。毎年6月に渋谷・ヒカリエホールで開催している外国人留学生向け進学イベントを初めて3日間開催し、過去最高の来場者数を記録するなど、連合企画は堅調に推移した。しかし、個別案件の制作物案件について、学校案内やWeb出願システムを中心に、クライアント都合による第4四半期への納品時期変更や案件の見送り等が発生したことなどを要因として、売上高は前年同期を下回っている。
損益面では売上の減収要因に伴い、前年同期を下回っている。なお、第4四半期の受注高が前年同期を上回って推移しており、通期ではセグメント損失を解消し、復調する見通しである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)
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