プラッツ Research Memo(8):「Miolet III」のフル寄与やコストダウン効果で増収・大幅増益を計画
[19/09/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績の動向と今後の見通し
2. 2020年6月期の見通し
2020年6月期についてプラッツ<7813>は、売上高6,330百万円(前期比6.6%増)、営業利益500百万円(同111.6%増)、経常利益550百万円(同35.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益400百万円(同37.0%増)と増収増益を予想している。
売上高については、2019年6月期の期初予想の数値(6,320百万円)に再トライする形となっている。販売市場別内訳の詳細は後述するが、前期に伸び悩んだ医療・高齢者施設市場と海外市場の2つの市場で前期比20%前後の高い成長を計画している。一方、中核の福祉用具流通市場については前期比3.6%増収と比較的低い伸びを計画している。
利益面では、営業利益で前期比111.6%増の500百万円を計画している。増益率の高さもさることながら、より注目されるポイントは営業利益率で、2020年6月期は7.9%を計画している。これは前期に投入した新製品『Miolet III』のフル寄与とベトナムで進める生産体制見直しの効果を織り込んだためとみられる。業容拡大とシェアアップの結果、介護用ベッドの市場ではトップライングロースのペースが過去に比べて鈍化することはある程度は避けられない。そうしたなかでもしっかり利益を伸ばすべく、利益率を一段と重視する方針としたことを象徴する動きと弊社では理解している。
福祉用具流通市場は前期比3.6%増収の4,850百万円を計画している。この市場では同社が30%を超えるシェアを獲得してシェア第2位のポジションにあることから、市場平均並みの成長率をベースに収益計画を策定したものと考えられる。要介護高齢者の増加を反映してレンタルベッド利用者数が着実に増加していることや、『Miolet III』の発売2年目でフル寄与となること、前期の増収率が前期比9.3%だったことなどを考えるとこの計画の控え目な印象は拭えない。
医療・高齢者施設市場は前期比18.2%増収の1,120百万円を計画している。中期経営計画の項で述べたように、同社は高齢者施設市場に関して専任営業担当者を置くと同時に、病院向け営業チームと統合する組織改革を実施した。これと『Miolet III』の新製品効果が組み合わさっての2ケタ増収計画と推測される。
家具流通市場は前期比6.6%増収の160百万円を計画している。この市場は横ばいから緩やかな成長の市場であり、同社の計画もそれに沿ったものとなっている。
海外市場は前期比24.7%増収の200百万円を計画している。前述のように、この市場に関しては業務提携先である上海偉賽への介護ベッドの納入がカギを握っている。ポイントは資金の目途にあるが資金源がファンドであることもあり、同社もその動向を把握し切れていないのが実情のようだ。200百万円の計画値は現状の合理的な予測に基づいたものではあるものの、上下に大きくずれる可能性があることを想定しておくべきだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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2. 2020年6月期の見通し
2020年6月期についてプラッツ<7813>は、売上高6,330百万円(前期比6.6%増)、営業利益500百万円(同111.6%増)、経常利益550百万円(同35.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益400百万円(同37.0%増)と増収増益を予想している。
売上高については、2019年6月期の期初予想の数値(6,320百万円)に再トライする形となっている。販売市場別内訳の詳細は後述するが、前期に伸び悩んだ医療・高齢者施設市場と海外市場の2つの市場で前期比20%前後の高い成長を計画している。一方、中核の福祉用具流通市場については前期比3.6%増収と比較的低い伸びを計画している。
利益面では、営業利益で前期比111.6%増の500百万円を計画している。増益率の高さもさることながら、より注目されるポイントは営業利益率で、2020年6月期は7.9%を計画している。これは前期に投入した新製品『Miolet III』のフル寄与とベトナムで進める生産体制見直しの効果を織り込んだためとみられる。業容拡大とシェアアップの結果、介護用ベッドの市場ではトップライングロースのペースが過去に比べて鈍化することはある程度は避けられない。そうしたなかでもしっかり利益を伸ばすべく、利益率を一段と重視する方針としたことを象徴する動きと弊社では理解している。
福祉用具流通市場は前期比3.6%増収の4,850百万円を計画している。この市場では同社が30%を超えるシェアを獲得してシェア第2位のポジションにあることから、市場平均並みの成長率をベースに収益計画を策定したものと考えられる。要介護高齢者の増加を反映してレンタルベッド利用者数が着実に増加していることや、『Miolet III』の発売2年目でフル寄与となること、前期の増収率が前期比9.3%だったことなどを考えるとこの計画の控え目な印象は拭えない。
医療・高齢者施設市場は前期比18.2%増収の1,120百万円を計画している。中期経営計画の項で述べたように、同社は高齢者施設市場に関して専任営業担当者を置くと同時に、病院向け営業チームと統合する組織改革を実施した。これと『Miolet III』の新製品効果が組み合わさっての2ケタ増収計画と推測される。
家具流通市場は前期比6.6%増収の160百万円を計画している。この市場は横ばいから緩やかな成長の市場であり、同社の計画もそれに沿ったものとなっている。
海外市場は前期比24.7%増収の200百万円を計画している。前述のように、この市場に関しては業務提携先である上海偉賽への介護ベッドの納入がカギを握っている。ポイントは資金の目途にあるが資金源がファンドであることもあり、同社もその動向を把握し切れていないのが実情のようだ。200百万円の計画値は現状の合理的な予測に基づいたものではあるものの、上下に大きくずれる可能性があることを想定しておくべきだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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