ビ花壇 Research Memo(7):2020年6月期は増収・大幅な損益改善を見込む、仕入原価の低減及び安定化を図る
[19/09/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績見通し
2020年6月期の業績予想についてビューティ花壇<3041>は、売上高を前期比2.1%増の6,000百万円、営業利益を同613.6%増の140百万円、経常利益を同364.1%増の140百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を110百万円(前期は5百万円の損失)と増収及び大幅な損益改善を見込んでいる。ただし、中期経営計画の数値目標※に対しては下回る水準となっている。
※中期経営計画では、最終年度の2020年6月期の数値目標として、売上高6,360百万円、営業利益265百万円を掲げてきた。
売上高は、すべてのセグメントが伸長する計画となっている。特に、主力の「生花祭壇事業」が新規出店に伴う顧客獲得等により拡大するとともに、「生花卸売事業」についても既存顧客対応の強化や関西エリアへの展開(物流網の構築)等が増収に寄与。また、「ブライダル装花事業」も回復に向かう見通しとなっている。
利益面では、仕入原価の圧縮や物流費の削減などにより大幅な損益改善を実現する計画である。
主なセグメントの業績予想とその前提は以下のとおりである。
(1)生花祭壇事業
生花祭壇事業は、売上高を前期比3.3%増の3,480百万円、セグメント利益を同10.4%増の528百万円と増収増益を見込んでいる。売上高は、引き続き新規出店※による顧客獲得のほか、既存拠点による商圏拡大(東日本エリア及び西日本エリア)が増収に寄与する見通しである。また、利益面では、アグリフラワーでのリンギク・スプレーマムの自社生産比率を調整することによる原価低減(前期比0.9%減)に加え、新規出店に伴う配送効率アップや労務費抑制により人件費の削減(同2.5%減)を図る。
※仙南営業所(2019年7月)、岐阜支店(2019年8月)、宝塚営業所(2019年8月)に加え、他にも開設準備中である。
(2)生花卸売事業
生花卸売事業は、売上高を前期比0.2%増の2,500百万円(内部売上高を含む)、セグメント利益を同88.5%増の37百万円と増収増益を見込んでいる。物流体系改革の一環として、輸入・国内部門を一本化(仕入・販売課として組織改編)することにより、市場販売の効率化や顧客対応の強化(既存顧客との取引増)を図る方針である。また、関東(成田)に加え、九州(福岡)及び関西(大阪)の3空港を活用し、同社(生花祭壇事業)の拠点展開に即した物流網を構築するとともに、関西エリアへの新規拠点(マイ・サクセス)開設により新規売上獲得を目指していく。また、利益面では、成田以外への入荷環境の構築による物流費圧縮のほか、自社輸入のみならず他商社経由の取引や新産地開拓による仕入原価の低減により、大幅な損益改善を図る計画となっている。
(3)ブライダル装花事業
ブライダル装花事業は、売上高を前期比8.9%増の431百万円、セグメント利益を20百万円(前期は2百万円の損失)と増収により、黒字転換を見込んでいる。売上高は、2019年6月期にスタートした新規取引をベースとした商圏拡大(九州・関西)や、新たに開業した大型商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto」への出店、ブライダルにおける新規事業の立ち上げ、ECチャネルの拡大(従来の楽天に加え、amazon及びYahoo!ショッピングへの出店)などにより増収を確保する方針である。利益面でも、増収による押し上げに加え、2019年6月期における特殊要因(人件費増)の消滅、生花祭壇事業との一部拠点統合等によるコスト効率化により損益改善を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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2020年6月期の業績予想についてビューティ花壇<3041>は、売上高を前期比2.1%増の6,000百万円、営業利益を同613.6%増の140百万円、経常利益を同364.1%増の140百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を110百万円(前期は5百万円の損失)と増収及び大幅な損益改善を見込んでいる。ただし、中期経営計画の数値目標※に対しては下回る水準となっている。
※中期経営計画では、最終年度の2020年6月期の数値目標として、売上高6,360百万円、営業利益265百万円を掲げてきた。
売上高は、すべてのセグメントが伸長する計画となっている。特に、主力の「生花祭壇事業」が新規出店に伴う顧客獲得等により拡大するとともに、「生花卸売事業」についても既存顧客対応の強化や関西エリアへの展開(物流網の構築)等が増収に寄与。また、「ブライダル装花事業」も回復に向かう見通しとなっている。
利益面では、仕入原価の圧縮や物流費の削減などにより大幅な損益改善を実現する計画である。
主なセグメントの業績予想とその前提は以下のとおりである。
(1)生花祭壇事業
生花祭壇事業は、売上高を前期比3.3%増の3,480百万円、セグメント利益を同10.4%増の528百万円と増収増益を見込んでいる。売上高は、引き続き新規出店※による顧客獲得のほか、既存拠点による商圏拡大(東日本エリア及び西日本エリア)が増収に寄与する見通しである。また、利益面では、アグリフラワーでのリンギク・スプレーマムの自社生産比率を調整することによる原価低減(前期比0.9%減)に加え、新規出店に伴う配送効率アップや労務費抑制により人件費の削減(同2.5%減)を図る。
※仙南営業所(2019年7月)、岐阜支店(2019年8月)、宝塚営業所(2019年8月)に加え、他にも開設準備中である。
(2)生花卸売事業
生花卸売事業は、売上高を前期比0.2%増の2,500百万円(内部売上高を含む)、セグメント利益を同88.5%増の37百万円と増収増益を見込んでいる。物流体系改革の一環として、輸入・国内部門を一本化(仕入・販売課として組織改編)することにより、市場販売の効率化や顧客対応の強化(既存顧客との取引増)を図る方針である。また、関東(成田)に加え、九州(福岡)及び関西(大阪)の3空港を活用し、同社(生花祭壇事業)の拠点展開に即した物流網を構築するとともに、関西エリアへの新規拠点(マイ・サクセス)開設により新規売上獲得を目指していく。また、利益面では、成田以外への入荷環境の構築による物流費圧縮のほか、自社輸入のみならず他商社経由の取引や新産地開拓による仕入原価の低減により、大幅な損益改善を図る計画となっている。
(3)ブライダル装花事業
ブライダル装花事業は、売上高を前期比8.9%増の431百万円、セグメント利益を20百万円(前期は2百万円の損失)と増収により、黒字転換を見込んでいる。売上高は、2019年6月期にスタートした新規取引をベースとした商圏拡大(九州・関西)や、新たに開業した大型商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto」への出店、ブライダルにおける新規事業の立ち上げ、ECチャネルの拡大(従来の楽天に加え、amazon及びYahoo!ショッピングへの出店)などにより増収を確保する方針である。利益面でも、増収による押し上げに加え、2019年6月期における特殊要因(人件費増)の消滅、生花祭壇事業との一部拠点統合等によるコスト効率化により損益改善を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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