IXナレッジ Research Memo(6):2020年3月期第2四半期はシステム運用案件の受注が拡大
[19/12/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2020年3月期第2四半期業績の概要
アイエックス・ナレッジ<9753>の2020年3月期第2四半期の業績は、売上高は前年同期比0.3%増の8,744百万円、営業利益は同18.5%減の339百万円、経常利益は同18.5%減の360百万円、四半期純利益は同25.7%減の222百万円となり、売上高は増収、各利益は減益となった。
売上高が前年同期比0.3%増と前年同期並みだが、売上の中身は変化している。注力する大手通信会社向けシステム検証案件と車載システム案件は堅調に推移するなか、資産運用系金融機関や化粧品会社向けのシステム開発案件などの受注が拡大した。一方で、大手金融機関や重工業メーカーにおける案件の収束、開発から運用フェーズに移行した案件の拡大もあり、「コンサルティング・システム開発」の売上高は減少した。これを補ったのは「システム運用」であり、運用設計や基盤構築案件の受注が拡大し、開発から運用フェーズに移行した案件の拡大が寄与した。ちなみにある案件が「システム開発」から「システム運用」に移行すると、工数が減るために売上高は減少するが、運用プロセスを企画・設計する工程から携わることで、単価の低下は抑制する取り組みを行っている。
営業利益が減少した要因としては、販管費の増加(前年同期比13.1%増)が大きく影響した。これは誕生20周年対応などに伴う活動費用や次期成長事業創出に向けた技術者教育のための費用増加等が要因である。20周年記念に8月に行われた全社パーティーは、社員のモチベーションに配慮した取り組みであり、次期成長事業創出に向けた技術者教育は、中期経営計画の方針である「次期成長事業の創出」に向けた先行投資である。
自己資本比率50%以上。安全性高く堅実な財務内容
2. 財務状態
2020年3月期第2四半期末における総資産は9,283百万円となり、前期末に比べ460百万円減少した。そのうち流動資産は同454百万円減少したが、これは、有価証券の同200百万円減や受取手形及び売掛金の同116百万円減などが主な要因である。固定資産は同5百万円減と、大きな変化はなかった。
負債合計は前期末に比べ484百万円減少して4,608百万円となった。そのうち流動負債は同485百万円減であり、未払金の同159百万円減やその他に含まれる預り金の同78百万円減、買掛金の同69百万円減などが主な要因である。固定負債は同1百万円増であり、大きな変化はなかった。
純資産合計は4,675百万円となり、前期末に比べ24百万円増加した。これは、利益剰余金の増加23百万円が主な要因だ。
流動比率は308.7%と短期の安全性の目安となる200%を大きく上回る。自己資本比率は50.4%であり、中長期の安全性も高い。全体として健全な財務体質を維持している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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1. 2020年3月期第2四半期業績の概要
アイエックス・ナレッジ<9753>の2020年3月期第2四半期の業績は、売上高は前年同期比0.3%増の8,744百万円、営業利益は同18.5%減の339百万円、経常利益は同18.5%減の360百万円、四半期純利益は同25.7%減の222百万円となり、売上高は増収、各利益は減益となった。
売上高が前年同期比0.3%増と前年同期並みだが、売上の中身は変化している。注力する大手通信会社向けシステム検証案件と車載システム案件は堅調に推移するなか、資産運用系金融機関や化粧品会社向けのシステム開発案件などの受注が拡大した。一方で、大手金融機関や重工業メーカーにおける案件の収束、開発から運用フェーズに移行した案件の拡大もあり、「コンサルティング・システム開発」の売上高は減少した。これを補ったのは「システム運用」であり、運用設計や基盤構築案件の受注が拡大し、開発から運用フェーズに移行した案件の拡大が寄与した。ちなみにある案件が「システム開発」から「システム運用」に移行すると、工数が減るために売上高は減少するが、運用プロセスを企画・設計する工程から携わることで、単価の低下は抑制する取り組みを行っている。
営業利益が減少した要因としては、販管費の増加(前年同期比13.1%増)が大きく影響した。これは誕生20周年対応などに伴う活動費用や次期成長事業創出に向けた技術者教育のための費用増加等が要因である。20周年記念に8月に行われた全社パーティーは、社員のモチベーションに配慮した取り組みであり、次期成長事業創出に向けた技術者教育は、中期経営計画の方針である「次期成長事業の創出」に向けた先行投資である。
自己資本比率50%以上。安全性高く堅実な財務内容
2. 財務状態
2020年3月期第2四半期末における総資産は9,283百万円となり、前期末に比べ460百万円減少した。そのうち流動資産は同454百万円減少したが、これは、有価証券の同200百万円減や受取手形及び売掛金の同116百万円減などが主な要因である。固定資産は同5百万円減と、大きな変化はなかった。
負債合計は前期末に比べ484百万円減少して4,608百万円となった。そのうち流動負債は同485百万円減であり、未払金の同159百万円減やその他に含まれる預り金の同78百万円減、買掛金の同69百万円減などが主な要因である。固定負債は同1百万円増であり、大きな変化はなかった。
純資産合計は4,675百万円となり、前期末に比べ24百万円増加した。これは、利益剰余金の増加23百万円が主な要因だ。
流動比率は308.7%と短期の安全性の目安となる200%を大きく上回る。自己資本比率は50.4%であり、中長期の安全性も高い。全体として健全な財務体質を維持している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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