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ブリッジ Research Memo(7):4期連続での増収増益で着地し、売上高、各利益ともに過去最高を更新

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2019年12月期業績の概要
ブリッジインターナショナル<7039>の2019年12月期の業績は、売上高3,262百万円(前期比12.0%増)、営業利益385百万円(同10.7%増)、経常利益386百万円(同16.4%増)、当期純利益258百万円(同18.5%増)だった。売上高・利益ともに設立以来最高値を更新した。また、期初計画に対して売上高は、ほぼ計画値での着地となり、営業利益、経常利益、当期純利益の各利益については、期初計画値を上回っての着地である。

インサイドセールス活用企業の需要は高く、売上高の8割以上を占める主要サービスであるインサイドセールスアウトソーシングサービスにおいて、提供するサービスの品質維持・向上に努めたことにより、既存顧客の取引規模が想定以上に拡大し、前期比12.8%増となった。また、新規顧客数の増加により売上高が逓増しやすい傾向にあるインサイドセールスコンサルティングサービスは、前期並みでの着地だが、インサイドセールス内製支援パッケージ「ANSWERS」の提供開始により、非IT系企業でのインサイドセールス活用需要が顕在化している。システムソリューションサービスにおいては、同8.9%増となった。同社が展開するサービスを取り巻く環境は、就業人口の減少、営業の働き方改革、雇用の流動化、AI・IoT等を始めとするデジタル技術の進展などを背景に、労働生産性の向上や営業効率化ニーズが高まり、電話やEメール・Web等を活用した営業活動(インサイドセールス)への需要が拡大しているとみられる。

2. サービス別業績
インサイドセールス事業では、「しくみの提供」から「リソースの提供」「道具の提供」の3つのサービスを提供している。ストックビジネスの特性から、「インサイドセールスアウトソーシングサービス」が、売上高の87.8%を占めている。

(1) インサイドセールスアウトソーシングサービス
インサイドセールスにおける「リソースの提供」による年間契約により月額手数料を貰うストックビジネスであり、同サービスの売上高は2,862百万円(前期比12.8%増)となり、売上構成比は87.8%となる。同サービス分野は安定して成長しており、2019年12月期におけるサービス提供顧客数は99社となる。

(2) インサイドセールスコンサルティングサービス
アセスメント/研修の提供や営業戦略立案、インサイドセールス導入、設計、MA導入のコンサルティングといった、「しくみの提供」であり、コンサルティング手数料が収益源となる。同サービスの売上高は85百万円(前期比1.0%減)となり、売上構成比は2.6%となる。

(3) システムソリューションサービス
SFA・CRM・MAの実装支援のほか、AI(AIサービス「SAIN」の「コールナビ」機能提供開始による本格販売開始)等のクラウドサービスといった「道具の提供」となり、開発売上とサブスクリプション売上からなる。同サービスの売上高は313百万円(前期比8.9%増)となり、売上構成比は9.6%となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)




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