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アイエスビー Research Memo(5):M&Aの実施により有利子負債が増加するも財務の健全性は維持

注目トピックス 日本株
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
アイ・エス・ビー<9702>の2019年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比2,287百万円増加の12,243百万円となった。主に新規連結2社分の資産増加によるもので、流動資産では現預金が126百万円、売上債権が590百万円増加し、固定資産では有形固定資産が66百万円、無形固定資産が1,211百万円、投資その他の資産が196百万円増加した。無形固定資産のうち、のれんは1,282百万円増加の1,637百万円となっている。

負債合計は前期末比1,785百万円増加の5,555百万円となった。新規連結により有利子負債が515百万円増加したほか、未払金が507百万円、支払手形及び買掛金が147百万円、未払消費税等が172百万円、未払法人税等が101百万円それぞれ増加した。また、純資産は前期末比501百万円増加の6,687百万円となった。利益剰余金が464百万円増加したほか、その他有価証券評価差額金が37百万円増加した。

経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は前期末の62.1%から54.6%に低下し、有利子負債比率が13.4%から20.1%に上昇している。有利子負債など負債の増加幅が大きかったためだが、水準的には問題なく財務の健全性は維持しているものと判断される。また、収益性に関して見れば、ROE、ROA、売上高営業利益率ともにここ数年は上昇傾向が続いており、同社の収益力強化に向けた施策が順調に進んでいるものと評価される。

なお、キャッシュ・フローの動きについて見ると、2019年12月期は投資活動による現金の支出が1,042百万円となっている。これは主に、テイクスやコンピュータハウスなどの株式取得のために1,072百万円を支出したことが主因となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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