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エーバランス Research Memo(8):売電事業で得たキャッシュ・フローを再投資し、財務体質の改善も進む見通し

注目トピックス 日本株
■Abalance<3856>の業績動向

2. 財務状況と経営指標
2020年6月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比928百万円増加の11,913百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産は現金及び預金が125百万円増加し、販売用不動産が314百万円減少、未成工事に伴う仕掛品が1,484百万円増加した。また、固定資産は無形固定資産が50百万円減少したほか、投資その他資産が48百万円減少した。

負債合計は前期末比925百万円増加の9,878百万円となった。主に発電所の開発等により買掛金が819百万円増加したほか、短期借入金が388百万円、長期借入金が213百万円増加した。また、純資産合計は前期末比3百万円増加の2,035百万円となった。配当金支出52百万円と親会社株主に帰属する四半期純利益55百万円の計上による。

経営指標を見ると、自己資本比率は前期末の17.9%から16.6%とほぼ横ばい。未成工事案件の増加に伴う運転資金の増加等が要因と見られる。同社では太陽光発電所の自社保有による売電事業を主軸に今後、展開していく方針のため、足元は投資が先行する格好となるが、自社保有発電所の積み上げで売電収入を拡大し、その収益を再投資に振り向けていく好循環を作り出せれば、財務内容も改善していくものと見られる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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