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インテリックス Research Memo(4):2020年5月期はリノヴェックスマンションが回復

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2020年5月期の業績概要
インテリックス<8940>の2020年5月期の連結業績は、売上高が前期比2.4%増の37,863百万円、営業利益が同33.7%減の1,108百万円、経常利益が同44.4%減の757百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.3%減の522百万円となった。売上高については2期ぶりの増収に転じた一方で、各利益は2期ぶりの減益となった。

売上高の増収要因は、主力のリノヴェックスマンションが首都圏、地方拠点ともに増加し、前期比8.6%増の30,570百万円と3期ぶりに増加に転じたことに加えて、リースバック事業における賃料収入やリノベーション内装工事の売上が拡大したことが挙げられる。

一方、売上総利益率は14.7%と前期比で1.7ポイント低下し、売上総利益は前期比8.2%減の5,557百万円となった。その他不動産事業において、採算の良い物件販売が減少したことに加え、2020年1月にオープンしたホテル「LANDABOUT」の稼働率がコロナの影響で3月以降急降下したことなどが要因となっている。販管費については経費の抑制等により同1.6%増にとどまったが、売上総利益の減少が営業利益の減少要因となった。

会社計画比で見ると、売上高についてはリノヴェックスマンションの販売件数、販売額がおおむね計画に近い水準を達成したものの、コロナの影響を考慮して、当初予定していた一棟もの商業ビルや「アセットシェアリング」新シリーズの販売時期を先送りしたことにより、10.2%の未達となった。また、販管費が計画比で11.0%下回ったのは、販売費、人件費、新規事業の立ち上げ費用等が計画の範囲内でとどまったことが要因となっている。連結従業員数については2019年5月期末の312名から20名程度の増員を見込んでいたが、実績は同6名増にとどまった。この結果、営業利益については会社計画比で4.8%の未達となった。ただ、営業外収支が計画よりも改善したことで、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益については若干上回って着地した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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