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オーケストラ Research Memo(4):高い成長率を維持し、2020年12月期も大幅増収増益を見込む

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

Orchestra Holdings<6533>の2020年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比21.0%増の11,300百万円、営業利益が同13.7%増の600百万円、経常利益が同12.2%増の600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同34.6%増の370百万円と、増収増益を見込んでおり、高成長を継続すると見られる。コロナ禍でもIT・DX需要が旺盛であることから、各事業の売上高が大幅に伸長し、デジタルトランスフォーメーション(DX)事業強化に向けた人材投資、新規事業(タレントマネジメントシステム、M&Aマッチングプラットフォーム)への継続投資、オフィス増床等による費用増加などを吸収する見込みだ。なお、オフィス増床関連費用を除くベースの営業利益見込みは同32.8%増の700百万円としている。

第3四半期累計の進捗率は、売上高が75.2%、営業利益が77.7%、経常利益が77.1%、親会社株主に帰属する当期純利益が75.1%と順調であることから、通期利益は上振れの可能性もありそうだと弊社では見ている。

なお、セグメント別の取り組みは以下のとおりである。

(1)デジタルトランスフォーメーション(DX)事業
デジタルトランスフォーメーション(DX)事業では、クラウドインテグレーションが投資フェーズから収益フェーズに移行した。開発体制も第3四半期末時点で72名に拡大している。子会社化したMulodo Vietnamでのオフショア開発や、Tableau Softwareとのパートナー契約も活用して、開発力、展開力、収益力の一段の強化を推進する。

(2)デジタルマーケティング事業
デジタルマーケティング事業は、デジタルトランスフォーメーション(DX)事業との連携を強化して、顧客のマーケティング活動変革支援を推進する。広告出稿需要が5月に底打ちして回復基調であることから、運用型広告を中心に既存取引先からの受注増額や新規取引先の開拓に注力する。

(3)その他
「ウラーラ」については、子会社化したMulodo Vietnamに開発体制を移管して運営コスト低減を図る。またユーザーと占い師のマッチングアルゴリズムを刷新し、マッチング精度向上によるユーザーエクスペリエンス向上で再成長軌道を目指す。

タレントマネジメントシステム「ESI」はサービス普及フェーズだが、開発強化とマーケティング強化による市場シェア拡大を推進し、2020年12月期中に単月黒字化を目指す。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)




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