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タナベ経営 Research Memo(4):21年3月期2Q累計の営業利益はコロナの影響で減益となるも期初計画は上回る

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2021年3月期第2四半期累計業績の概要
タナベ経営<9644>の2021年3月期第2四半期累計の連結業績は、前年同期の単体業績との比較で売上高は3.6%減の3,993百万円、営業利益は同54.7%減の156百万円、経常利益は同52.9%減の169百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同47.0%減の146百万円と減収減益となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、コンサルティング契約やセミナー等の一部休止並びに延期が発生し、主力の経営コンサルティング事業が減収減益となったことが主因だ。

期初計画比では、新型コロナウイルスの感染防止対策商品やテレワーク関連商品等のプロモーション企画の好調でマーケティングコンサルティング事業が計画を上回ったものの、経営コンサルティング事業におけるコンサルティング契約やFCCセミナー、戦略ドメイン&ファンクション研究会の一時休止や延期の影響が大きく、全体の売上高は計画を3.1%下回った。一方、営業利益に関してはWeb会議システムやERPの導入といった社内DX化の推進により生産性が向上したこと、並びにテレワーク体制を導入したことに伴い交通費や会議費を中心に販管費が減少したことなどにより、計画比で95.9%上回る格好となった。なお、グループ会社の(株)リーディング・ソリューションの業績影響額については、売上高で209百万円の上乗せ要因となり、利益面ではのれん償却費8百万円を含めても若干の増益要因になったと見られる。

なお、同社が主要KPIとしている重点顧客基盤※の会社数は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあって前年同期比17.0%減の2,433社と2期連続で減少し、チームコンサルティングの期中平均契約社数で同10.7%減の545社、売上高で同12.7%減の1,818百万円といずれも減少に転じた。付加価値の高いチームコンサルティングの売上が減少したことによって、売上総利益率も前年同期の47.6%から43.1%に低下している。

※重点顧客基盤=戦略ドメイン&ファンクション研究会+FCCセミナー

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




<NB>

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